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福井県

悪い獣(わるいけもの)とはどんな妖怪か|姿と伝承

悪い獣  / ワルイケモノ

獣の妖怪 各地の伝説

福井県の御神島の宮にいたという獣。女の子をあげぬとあばれ、いまは女が行ってはいけない島となった。

悪い獣とはどんな妖怪か

悪い獣は、女の子を求めた獣です。福井県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、玉岡松一郎若狭常神小集(三方郡西田村)―十年九月末調査」(『近畿民俗』近畿民俗学会、1936年)を典拠に、昔、女郎はタンスの底を叩いて御神島に参るのが普通だったが、ある年、不浄の女郎がいて、船が沈没し、その女郎の亡魂がイルカになったという。現在ではこの島は、女が行ってはいけない所になっている。島の宮には悪い獣がいて、女の子をあげぬとあばれたと記します。

別の話が続いています。

沈んだ女郎の亡魂はイルカになったといいます。

この図鑑には山犬(長野)も収めています。

悪い獣の漢字表記と読み方

読みは「わるいけもの」です。

「不浄」はここでは、身が清くない状態を指します。

「亡魂」は、死んだ人の魂のことです。

「若狭」はいまの福井県南西部にあたります。

この図鑑には山犬(長野)も収めています。

悪い獣(わるいけもの)

日文研データベースが示す呼称。

御神島(おんがみじま)

記録が示す、若狭の島の名です。

悪い獣の姿と特徴

悪い獣の話は、記録に順を追って書かれています。

昔のならわし … 女郎はタンスの底を叩いて御神島に参るのが普通だった。
ある年のこと … 不浄の女郎がいた。
起きたこと … 船が沈没した。
その後 … その女郎の亡魂がイルカになった。
現在 … この島は、女が行ってはいけない所になっている。
島の宮にいるもの … 悪い獣。
その求め … 女の子。
あげぬとどうなるか … あばれた。

悪い獣の姿は書かれていません。

悪い獣の伝承記録

  1. タンスの底を叩いて
  2. 船が沈む
  3. イルカになる
  4. 女の子をあげぬと

タンスの底を叩いて

昔、女郎はタンスの底を叩いて御神島に参るのが普通でした。

叩いたのはタンスの底です。

船が沈む

ある年、不浄の女郎がいて、船が沈没しました。

沈んだのはです。

イルカになる

その女郎の亡魂がイルカになったといいます。

変わったのはです。

女の子をあげぬと

現在ではこの島は、女が行ってはいけない所になっています。島の宮には悪い獣がいて、女の子をあげぬとあばれました。

求めたのは女の子です。

悪い獣の伝承地域

公的データベースの地域欄は福井県までで、市郡までは示されていません。

論文名は若狭常神小集(三方郡西田村)で、旧郡村名を用いています。

御神島(おんがみじま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

御神島の所在地:福井県

報告は近畿民俗学会の近畿民俗によります。

論文名は若狭常神小集で、三方郡西田村を調べたものです。

悪い獣の正体と考えられているもの

悪い獣は、女の子を求めた獣です

姿は出てきません。 語られているのは、何を求めたかと、いまその島がどうなっているかです。

女郎の話と獣の話が並んで、女が行けない島という一つのきまりに結ばれています。

この図鑑には山犬(長野)も収めています。

悪い獣が登場する作品

悪い獣を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗学の雑誌です。

女が入ってはいけない島や山は各地にあり、破ると荒れると語られます。

悪い獣が登場する学会誌

近畿民俗

近畿民俗学会が出した雑誌です。1936年の号に若狭常神小集が載ります。

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悪い獣についてよくある質問

悪い獣とは何ですか。

福井県の御神島の宮にいたと語られる獣です。

何を求めたのですか。

女の子をあげぬとあばれたといいます。

女郎の話とは。

不浄の女郎が乗った船が沈み、その亡魂がイルカになったという話です。

いまその島は。

女が行ってはいけない所になっているといいます。

悪い獣と併せて覚えたい言葉・用語

不浄(ふじょう)

身が清くない状態を指します。

亡魂(ぼうこん)

死んだ人の魂のことです。

若狭(わかさ)

いまの福井県南西部にあたる国の名です。

悪い獣の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「悪い獣」