福井県今立郡池田町の魚見川のほとりにあった岩。入れた赤犬が隣村の寺の縁の下に出たという。

Opqr 「須波阿須疑神社の楼門(福井県今立郡池田町)」 2015年 / CC BY-SA 4.0 出典
穴岩とはどんな妖怪か
穴岩は、遠くへ通じていた岩の穴です。福井県今立郡池田町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会「九 口承文芸」(『福井旧上池田村の民俗―福井県今立郡池田町旧上池田村―』東洋大学民俗研究会、1968年)を典拠に、話者を飯田勇太郎氏として、魚見川のほとりにあった穴石は7,8尺(210~240㎝)の大きさで、洞窟のような穴が開いていた。赤犬を入れたら、フクマ村の坂下寺の縁の下に出たというと記します。
壊した人に返っています。
ある人が岩を割って穴を埋めてしまったが、その人は気が狂って自宅に放火してしまったと続きます。
この図鑑には雄岩(福井)も収めています。
穴岩の漢字表記と読み方
読みは「あないわ」です。
呼称の欄は「穴岩」、本文は「穴石」と書いています。
「尺」は長さの単位で、一尺はおよそ30センチです。
「縁の下」は、建物の床の下のことです。
この図鑑には雄岩(福井)も収めています。
穴岩(あないわ)
日文研データベースが示す呼称です。
穴石(あないし)
記録の本文はこの書き方をしています。
フクマ村(ふくまむら)
記録が示す、赤犬が出たという村の名です。
穴岩の姿と特徴
穴岩の話は、記録に順を追って書かれています。
その場所 … 魚見川のほとり。
その大きさ … 7,8尺(210~240センチ)。
その様子 … 洞窟のような穴が開いていた。
入れたもの … 赤犬。
出た場所 … フクマ村の坂下寺の縁の下。
したこと … ある人が岩を割って穴を埋めてしまった。
その人の末 … 気が狂って自宅に放火してしまった。
穴の奥がどうなっていたかは書かれていません。
穴岩の伝承記録
魚見川のほとりの岩
魚見川のほとりにあった穴石は7,8尺(210~240㎝)の大きさで、洞窟のような穴が開いていました。
開いていたのは洞窟のような穴です。
赤犬を入れる
赤犬を入れたら、フクマ村の坂下寺の縁の下に出たといいます。
抜けたのは隣の村までです。
穴を埋める
ある人が岩を割って穴を埋めてしまいました。
壊されたのは穴です。
その人の末
その人は気が狂って自宅に放火してしまいました。
返ったのは壊した人にです。
穴岩の伝承地域
公的データベースの地域欄は福井県、市郡名の欄は今立郡、区町村名の欄は池田町を示します。
赤犬が出たというフクマ村の坂下寺が今のどこにあたるかは書かれていません。
穴岩の正体と考えられているもの
穴岩は、遠くへ通じていた岩の穴です。
動くものではありません。 語られているのは、入れた犬がどこに出たかと、穴を埋めた人がどうなったかです。
罰があたるのは壊した人であって、犬を入れた人ではありません。
この図鑑には雄岩(福井)も収めています。
穴岩が登場する作品
穴岩を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
入れた犬が遠くに出る穴の話は各地にあり、犬の毛色や出た先の寺の名まで具体的に語られます。
穴岩が登場する調査報告
福井旧上池田村の民俗―福井県今立郡池田町旧上池田村―
東洋大学民俗研究会が1968年に出した報告です。口承文芸の章にこの話が載ります。
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穴岩についてよくある質問
穴岩とは何ですか。
福井県今立郡池田町の魚見川のほとりにあったという、穴の開いた岩です。
どれくらいの大きさですか。
7、8尺、およそ210から240センチだと記録されています。
赤犬はどこに出ましたか。
フクマ村の坂下寺の縁の下に出たといいます。
穴を埋めた人はどうなりましたか。
気が狂って自宅に放火してしまったといいます。
穴岩と併せて覚えたい言葉・用語
尺(しゃく)
長さの単位です。一尺はおよそ30センチです。
縁の下(えんのした)
建物の床の下のことです。
池田町(いけだちょう)
福井県の中央、山あいにある町です。
穴岩の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。