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愛媛県

幽霊船(ゆうれいぶね)とはどんな妖怪か|姿と伝承

幽霊船  / ユウレイブネ

水の妖怪 各地の伝説

愛媛県松山市の忽那諸島で、右が青・左が赤と逆の灯をつけた船。舵を切ると灯を消すという。

幽霊船の姿を描いた図

CT-May 「海から見た興居島(愛媛県松山市)」 2024年 / CC0 出典

幽霊船とはどんな妖怪か

幽霊船は、灯が逆についた船です。愛媛県松山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修村のなりわい―漁民の信仰と海上怪異―」(『あゆみ―忽那諸島の民俗―』愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部、1968年)を典拠に、夜、航海をしていると、普通の船は右に青・左に赤のランプをつけているのに、まったく逆にランプをつけた船を見る。この船は暗闇でもはっきり見えるという。舵を切ると、幽霊船は灯を消すという。また、変死者が出た場所を船が通ると、暗闇でも船体がはっきり見えるというと記します。

見分け方が書かれています。

普通の船は右に青・左に赤ですが、この船はまったく逆です。

この図鑑には船幽霊(各地)も収めています。

幽霊船の漢字表記と読み方

読みは「ゆうれいぶね」です。

「変死」は、事故や事件で死ぬことです。

「舵を切る」は、船の進む向きを変えることです。

報告の書名の「忽那諸島」は、松山市の沖に浮かぶ島々です。

この図鑑には船幽霊(各地)も収めています。

幽霊船(ゆうれいぶね)

日文研データベースが示す呼称。

忽那諸島(くつなしょとう)

報告の書名が示す、松山市の沖の島々です。

幽霊船の姿と特徴

幽霊船の話は、記録に短く書かれています。

そのとき … 夜、航海をしているとき。
普通の船の灯 … 右に青・左に赤のランプ。
この船の灯 … まったく逆。
そのようす(一) … 暗闇でもはっきり見える。
舵を切ると … 幽霊船は灯を消す。
そのほか … 変死者が出た場所を船が通ると、暗闇でも船体がはっきり見える。

船の大きさは書かれていません。

幽霊船の伝承記録

  1. 逆のランプ
  2. 暗闇でも見える
  3. 舵を切ると消える
  4. 変死者の場所で

逆のランプ

普通の船は右に青・左に赤のランプをつけているのに、まったく逆にランプをつけた船を見ます。

入れ替わっているのはです。

暗闇でも見える

この船は暗闇でもはっきり見えるといいます。

見えるのは闇の中でもです。

舵を切ると消える

舵を切ると、幽霊船は灯を消すといいます。

消えるのはです。

変死者の場所で

また、変死者が出た場所を船が通ると、暗闇でも船体がはっきり見えるといいます。

現れるのはその場所です。

幽霊船の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は松山市を示します。

書名の忽那諸島は、松山市の沖に浮かぶ島々です。

忽那諸島(くつなしょとう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

忽那諸島の所在地:愛媛県松山市

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部によります。

書名は「あゆみ―忽那諸島の民俗―」です。

幽霊船の正体と考えられているもの

幽霊船は、灯が逆についた船です

乗り手の姿は書かれていません。 語られているのは、どう見分けるかと、近づくとどうなるかです。

見分ける手がかりが灯の色の並びという、船乗りらしい細かさです。

この図鑑には船幽霊(各地)も収めています。

幽霊船が登場する作品

幽霊船を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告です。

海で出会う怪しい船の話は各地にあり、船幽霊や海坊主とあわせて語られます。

幽霊船が登場する調査報告

あゆみ―忽那諸島の民俗―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1968年に出した報告です。

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幽霊船についてよくある質問

幽霊船とは何ですか。

愛媛県松山市の沖で、灯が逆についているとされた船です。

どう見分けるのですか。

普通の船は右に青・左に赤ですが、この船はまったく逆です。

近づくとどうなりますか。

舵を切ると灯を消すといいます。

ほかにどんな話がありますか。

変死者が出た場所では、暗闇でも船体がはっきり見えるといいます。

幽霊船と併せて覚えたい言葉・用語

忽那諸島(くつなしょとう)

愛媛県松山市の沖に浮かぶ島々です。

変死(へんし)

事故や事件で死ぬことです。

(かじ)

船の進む向きを変える装置です。

幽霊船の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「幽霊船」