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愛媛県

山の婆さんと山の爺さん(やまのばあさんとやまのじいさん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山の婆さんと山の爺さん  / ヤマノバアサントヤマノジイサン

神になった妖怪 各地の伝説

愛媛県大洲市河辺町で、岩の壁の小さな穴を通して話をするという山の婆さんと山の爺さん。

山の婆さんと山の爺さんの姿を描いた図

Saigen Jiro 「大洲城の遠景(愛媛県大洲市)」 2020年 / CC0 出典

山の婆さんと山の爺さんとはどんな妖怪か

山の婆さんと山の爺さんは、穴越しに話す二柱です。愛媛県大洲市河辺町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会愛媛県喜多郡河辺村」(『民俗採訪』国学院大学民俗学研究会、1986年)を典拠に、用の山の山奥には山のバアサンとよばれる山婆神社、大山祇神社があり、山の神の祠とも言われている。昔は山の婆さんだけのオムロ(祠)で山の爺さんのオムロはなかった。昭和10年ごろから金時さんといって山の爺さんをお祀りし始めた。双方のオムロの間には岩の壁があり、小さな穴があいている。山の爺さんと山の婆さんはその小さな穴を通して話をすると記します。

後から加わっています。

昭和10年ごろから金時さんといって山の爺さんをお祀りし始めたのです。

この図鑑には山姥(神奈川)も収めています。

山の婆さんと山の爺さんの漢字表記と読み方

読みは「やまのばあさんとやまのじいさん」です。

記録は「オムロ」に括弧で「祠」と添えています。

「大山祇神社」は、山をつかさどる神をまつる社です。

「昭和10年」は1935年にあたります。

この図鑑には山姥(神奈川)も収めています。

山の婆さんと山の爺さん(やまのばあさんとやまのじいさん)

データベースの呼称欄は「山の婆さん,山の爺さん,金時さん」と並べて示します。

オムロ(おむろ)

記録が括弧で「祠」と添えています。

金時さん(きんときさん)

記録が示す、山の爺さんの呼び名です。

山の婆さんと山の爺さんの姿と特徴

山の婆さんと山の爺さんの話は、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 用の山の山奥。
あるもの(一) … 山のバアサンとよばれる山婆神社。
あるもの(二) … 大山祇神社。
その言い方 … 山の神の祠。
昔のようす … 山の婆さんだけのオムロ(祠)で山の爺さんのオムロはなかった。
昭和10年ごろから … 金時さんといって山の爺さんをお祀りし始めた。
双方のオムロの間 … 岩の壁がある。
その壁のようす … 小さな穴があいている。
二柱のすること … その小さな穴を通して話をする。

穴の大きさは書かれていません。

山の婆さんと山の爺さんの伝承記録

  1. 用の山の山奥
  2. 婆さんだけの祠
  3. 金時さんを祀る
  4. 小さな穴で話す

用の山の山奥

用の山の山奥には山のバアサンとよばれる山婆神社、大山祇神社があり、山の神の祠とも言われています。

あるのは山奥です。

婆さんだけの祠

昔は山の婆さんだけのオムロ(祠)で山の爺さんのオムロはありませんでした。

先にあったのは婆さんです。

金時さんを祀る

昭和10年ごろから金時さんといって山の爺さんをお祀りし始めました。

加わったのは爺さんです。

小さな穴で話す

双方のオムロの間には岩の壁があり、小さな穴があいています。山の爺さんと山の婆さんはその小さな穴を通して話をします。

通じるのはです。

山の婆さんと山の爺さんの伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は大洲市、区町村名の欄は河辺町を示します。

報告の題は旧郡村名で愛媛県喜多郡河辺村と書かれています。

河辺町(かわべちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

河辺町の所在地:愛媛県大洲市河辺町

報告は国学院大学民俗学研究会の民俗採訪によります。

報告の題は旧郡村名の喜多郡河辺村です。

山の婆さんと山の爺さんの正体と考えられているもの

山の婆さんと山の爺さんは、穴越しに話す二柱です

恐ろしいものではありません。 語られているのは、いつ加わったかと、どう行き来するかです。

岩の壁を隔てながら小さな穴でつながっているという形が、この社の特徴です。

この図鑑には山姥(神奈川)も収めています。

山の婆さんと山の爺さんが登場する作品

山の婆さんと山の爺さんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。

山の神を女とする考えは各地にあり、対になる男神を後から加える土地もあります。

山の婆さんと山の爺さんが登場する調査報告

民俗採訪

国学院大学民俗学研究会が出した報告です。1986年の号に河辺村が載ります。

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山の婆さんと山の爺さんについてよくある質問

山の婆さんとは何ですか。

愛媛県大洲市河辺町の用の山にまつられる山の神です。

山の爺さんは。

昭和十年ごろから金時さんといって祀り始めたといいます。

二つの祠の間は。

岩の壁があり、小さな穴があいています。

二柱は何をするのですか。

その小さな穴を通して話をするといいます。

山の婆さんと山の爺さんと併せて覚えたい言葉・用語

オムロ(おむろ)

祠のことです。

大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)

山をつかさどる神をまつる社です。

河辺町(かわべちょう)

愛媛県大洲市の地区の名です。

山の婆さんと山の爺さんの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山の婆さん,山の爺さん,金時さん」