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愛媛県

やけどのまじない(やけどのまじない)とはどんな妖怪か|姿と伝承

やけどのまじない  / ヤケドノマジナイ

病の妖怪 各地の伝説

愛媛県久万高原町で、猿沢の池の大蛇と天竺の水を持ち出して唱えたやけどのまじない。

やけどのまじないの姿を描いた図

Waka77 「久万高原町役場(愛媛県上浮穴郡久万高原町久万)」 2018年 / パブリックドメイン 出典

やけどのまじないとはどんな妖怪か

やけどのまじないは、火と水を並べた唱えごとです。愛媛県上浮穴郡久万高原町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修上直瀬(旧川瀬村)の民俗」(『あゆみ―ふるさとの民俗―』1960年)を典拠に、やけどのまじないには「猿沢の池の大蛇が焼けて 天竺の河原のアカノ水、黒うもすな暮もすな アビラウンケンソワカ」と言うといわれていると記します。

遠い土地の名が出てきます。

奈良の猿沢の池と、インドを指す天竺が並びます。

この図鑑には虫歯のまじない(愛媛)も収めています。

やけどのまじないの漢字表記と読み方

読みは「やけどのまじない」です。

「猿沢の池」は奈良の興福寺の南にある池です。

「天竺」はインドを指す古い呼び方です。

「アカノ水」は閼伽の水、仏に供える水と読めます。

「アビラウンケンソワカ」は密教の真言です。

この図鑑には虫歯のまじない(愛媛)も収めています。どちらも同じ久万高原町の唱えごとです。

やけどのまじない(やけどのまじない)

日文研データベースが示す呼称。

火傷の呪文(やけどのじゅもん)

同じたぐいのものに用いられる言い方です。

やけどのまじないの姿と特徴

やけどのまじないは、記録に唱え言葉として書かれています。

いつ唱えるか … やけどのとき。
唱える言葉(一) … 猿沢の池の大蛇が焼けて。
唱える言葉(二) … 天竺の河原のアカノ水。
唱える言葉(三) … 黒うもすな暮もすな。
添える言葉 … アビラウンケンソワカ。

唱える回数は書かれていません。

やけどのまじないの伝承記録

  1. 猿沢の池の大蛇
  2. 天竺のアカノ水
  3. 黒うもすな
  4. アビラウンケンソワカ

猿沢の池の大蛇

「猿沢の池の大蛇が焼けて」と唱えます。

まず焼ける側を出します。

天竺のアカノ水

「天竺の河原のアカノ水」と続けます。

次にを出します。

黒うもすな

「黒うもすな暮もすな」と唱えます。

願うのは焦げないことです。

アビラウンケンソワカ

最後に「アビラウンケンソワカ」と添えます。

結びは真言です。

やけどのまじないの伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県上浮穴郡久万高原町を示します。

この図鑑には同じ上直瀬の虫歯のまじないも収めています。

上直瀬(かみなおせ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

上直瀬の所在地:愛媛県上浮穴郡久万高原町

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部によります。

論文名にある旧川瀬村にあたります。

やけどのまじないの正体と考えられているもの

やけどのまじないは、火を水で消す唱えごとです

姿を持つものは出てきません。 語られているのは、唱える言葉だけです。

焼ける大蛇と天竺の水を並べ、火に水を当てるという筋立てになっています。

この図鑑には虫歯のまじない(愛媛)も収めています。

やけどのまじないが登場する作品

やけどのまじないを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告書です。

やけどを唱えごとで治す習わしは各地にあり、遠い土地の水を持ち出す形をよくとります。

やけどのまじないが登場する報告書

あゆみ―ふるさとの民俗―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1960年に出した報告です。

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やけどのまじないについてよくある質問

やけどのまじないとは何ですか。

愛媛県久万高原町で、やけどのときに唱えたという言葉です。

何と唱えるのですか。

「猿沢の池の大蛇が焼けて 天竺の河原のアカノ水…」と唱えます。

猿沢の池はどこですか。

奈良の興福寺の南にある池です。

アカノ水とは何ですか。

閼伽の水、仏に供える水と読めます。

やけどのまじないと併せて覚えたい言葉・用語

猿沢の池(さるさわのいけ)

奈良の興福寺の南にある池です。

天竺(てんじく)

インドを指す古い呼び方です。

閼伽(あか)

仏に供える水のことです。

やけどのまじないの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「やけどのまじない,(俗信)」