愛媛県大洲市の話。夜更けの道に二間ほどの白い馬鬼が現れ、見た男は長く患った。

miozumi 「大洲城と肱川の夕景(愛媛県大洲市)」 2020年 / CC BY-SA 4.0 出典
馬鬼とはどんな妖怪か
馬鬼は、夜道に現れた白い馬です。愛媛県大洲市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、横田伝松「伊予の伝説」(『旅と伝説』三元社、1931年)を典拠に、曹洞宗正願寺の上に小さい城があり、その城主左京之助が馬と共に谷底に落ちた。ある男が夜更けに通りかかると、鈴の音、馬の嘶き、山鳴がすると記します。
音が先に来ています。
行く手に2間ほどの白い馬鬼が現れた。男は高熱で長い間患ったといいます。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
馬鬼の漢字表記と読み方
読みは「うまおに」です。
「嘶き」は、馬の鳴き声のことです。
「山鳴」は、山が鳴り響くことをいいます。
「2間」はおよそ3.6メートルです。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
馬鬼(うまおに)
日文研データベースが示す呼称です。
左京之助(さきょうのすけ)
記録が示す、馬と共に落ちた城主の名です。
間(けん)
長さの単位です。一間はおよそ1.8メートルです。
馬鬼の姿と特徴
馬鬼の話は、記録に順を追って書かれています。
その場所 … 曹洞宗正願寺の上の小さい城。
その城主 … 左京之助。
起きたこと … 馬と共に谷底に落ちた。
通りかかった人 … ある男。
そのとき … 夜更け。
聞こえたもの(一) … 鈴の音。
聞こえたもの(二) … 馬の嘶き。
聞こえたもの(三) … 山鳴。
現れたもの … 2間ほどの白い馬鬼。
男のその後 … 高熱で長い間患った。
土地での見立て … 左京之助の霊魂が迷っているのだ。
馬鬼の顔かたちは書かれていません。
馬鬼の伝承記録
谷底に落ちた城主
曹洞宗正願寺の上に小さい城があり、その城主左京之助が馬と共に谷底に落ちました。
落ちたのは主と馬です。
夜更けの音
ある男が夜更けに通りかかると、鈴の音、馬の嘶き、山鳴がしました。
先に来たのは音です。
白い馬鬼
行く手に2間ほどの白い馬鬼が現れました。
立ちふさがったのは白い馬です。
長く患う
男は高熱で長い間患いました。左京之助の霊魂が迷っているのだといわれました。
残ったのは熱です。
馬鬼の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は大洲市を示します。
記録が示すのは曹洞宗正願寺の上で、城のあった山です。
馬鬼の正体と考えられているもの
馬鬼は、夜道に現れた白い馬です。
襲いかかるわけではありません。 語られているのは、現れる前の音と、見た男が患ったことです。
土地では左京之助の霊魂が迷っているものと受け取られています。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
馬鬼が登場する作品
馬鬼を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌の報告です。
落馬して死んだ武将が馬の姿で現れる話は各地にあり、鈴の音や嘶きを先ぶれとします。
馬鬼が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した雑誌です。1931年の号に伊予の伝説が載ります。
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馬鬼についてよくある質問
馬鬼とは何ですか。
愛媛県大洲市で、夜更けの道に現れたという二間ほどの白い馬です。
先に何が起きますか。
鈴の音、馬の嘶き、山鳴がするといいます。
見た人はどうなりましたか。
高熱で長い間患ったといいます。
正体は何ですか。
谷底に落ちた城主、左京之助の霊魂が迷っているのだといわれました。
馬鬼と併せて覚えたい言葉・用語
嘶き(いななき)
馬の鳴き声のことです。
間(けん)
長さの単位です。一間はおよそ1.8メートルです。
大洲市(おおずし)
愛媛県の南西部にある市です。
馬鬼の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。