愛媛県の入ってはならない森と藪。足を踏み入れると煩うといわれ、道後の畑も汚すと祟る。

イラズノモリとはどんな妖怪か
イラズノモリは、入ってはならない森です。愛媛県松山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐々木正興「伊予の妖怪変化」(『伊予の民俗』伊予民俗の会、1985年)を典拠に、道後温泉の側にある畑を汚すと、祟られて寒熱を発するといわれた。津島町にあるイラズノモリや城川町にあるイラズノヤブは、足を踏み入れても煩うといわれると記します。
罰は病として出ます。
汚せば寒熱を発する、踏み入れば煩うとされました。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
イラズノモリの漢字表記と読み方
読みは「いらずのもり」です。
「イラズ」は「入らず」で、入ってはならないという意味です。
「寒熱」は、寒気と熱の出る症状のことです。
「煩う」は、病むことをいいます。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
イラズノモリ(いらずのもり)
データベースの呼称欄は「イラズノモリ,イラズノヤブ」と示します。
イラズノヤブ(いらずのやぶ)
記録が示す、城川町にある同じ性格の場所です。
イラズノモリの姿と特徴
イラズノモリの話は、記録に短く書かれています。
その場所(一) … 道後温泉の側にある畑。
してはならないこと … 汚すこと。
その報い … 祟られて寒熱を発する。
その場所(二) … 津島町にあるイラズノモリ。
その場所(三) … 城川町にあるイラズノヤブ。
してはならないこと … 足を踏み入れること。
その報い … 煩う。
何が祟るのかは書かれていません。
イラズノモリの伝承記録
道後の畑
道後温泉の側にある畑を汚すと、祟られて寒熱を発するといわれました。
してはならないのは汚すことです。
津島町の森
津島町にはイラズノモリがあります。
入れないのは森です。
城川町の藪
城川町にはイラズノヤブがあります。
入れないのは藪です。
踏み入れば煩う
足を踏み入れても煩うといわれます。
出るのは病です。
イラズノモリの伝承地域
公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は松山市を示します。
記録が挙げる場所は三つで、道後・津島町・城川町と県内に散らばっています。
イラズノモリの正体と考えられているもの
イラズノモリは、入ってはならない森です。
姿のあるものは出てきません。 語られているのは、どこが入れない場所かと、破るとどうなるかです。
報いが寒熱や煩いという病の形で語られています。
この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。
イラズノモリが登場する作品
イラズノモリを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは土地の民俗雑誌です。
入らずの森は各地にあり、木を伐ることも足を踏み入れることも禁じられてきました。
イラズノモリが登場する雑誌
伊予の民俗
伊予民俗の会が出した雑誌です。1985年の号に伊予の妖怪変化が載ります。
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イラズノモリについてよくある質問
イラズノモリとは何ですか。
愛媛県で、足を踏み入れてはならないとされた森のことです。
どこにありますか。
記録は津島町のイラズノモリと城川町のイラズノヤブを挙げています。
入るとどうなりますか。
煩う、つまり病むといわれます。
道後の畑はどうですか。
汚すと祟られて寒熱を発するといわれました。
イラズノモリと併せて覚えたい言葉・用語
寒熱(かんねつ)
寒気と熱の出る症状のことです。
煩う(わずらう)
病むことをいいます。
道後(どうご)
愛媛県松山市にある、古くからの温泉地です。
イラズノモリの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。