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愛媛県

熱田様(あつたさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

熱田様  / アツタサマ

そのほか 各地の伝説

愛媛県松山市の忽那諸島で、牛が避けた場所を掘ると出たという神石。小祠を建てて祀った。

熱田様の姿を描いた図

melvil 「中島のアミアゲビーチの堤防(愛媛県松山市)」 2018年 / CC BY-SA 4.0 出典

熱田様とはどんな妖怪か

熱田様は、牛が避けた場所から出た神石です。愛媛県松山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修年中行事と民間信仰―民間信仰―」(『あゆみ―忽那諸島の民俗―』愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部、1968年)を典拠に、農夫が田を鋤いていると、牛が急に立ち止まり、追い立てると跳ね上がってそこを避けようとした。その場所を掘ってみると、神石が出てきたので、小祠を建てて祀ったと記します。

先に気づいたのは牛です。

その社を熱田神社といいます。

現在は氏神に合祀してあると記されています。

この図鑑にはほろせ石(愛媛)も収めています。

熱田様の漢字表記と読み方

読みは「あつたさま」です。

データベースの呼称欄は「熱田様,牛」と二つを並べています。

「鋤く」は、田畑の土を掘り返すことです。

「合祀」は、別の社の神をひとつの社にあわせてまつることです。

この図鑑にはほろせ石(愛媛)も収めています。

熱田様(あつたさま)

日文研データベースが示す呼称です。

熱田神社(あつたじんじゃ)

記録が示す、神石をまつった社の名です。

熱田様の姿と特徴

熱田様の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 農夫。
していたこと … 田を鋤いていた。
牛のしたこと(一) … 急に立ち止まった。
追い立てると … 跳ね上がってそこを避けようとした。
したこと … その場所を掘ってみた。
出てきたもの … 神石。
建てたもの … 小祠。
その名 … 熱田神社。
今のこと … 氏神に合祀してある。

石の大きさや形は書かれていません。

熱田様の伝承記録

  1. 牛が立ち止まる
  2. そこを避ける
  3. 掘ると神石
  4. 小祠を建てる

牛が立ち止まる

農夫が田を鋤いていると、牛が急に立ち止まりました。

止まったのはです。

そこを避ける

追い立てると跳ね上がってそこを避けようとしました。

避けたのは一点です。

掘ると神石

その場所を掘ってみると、神石が出てきました。

出たのはです。

小祠を建てる

小祠を建てて祀り、これを熱田神社といいます。現在は氏神に合祀してあります。

移されたのは氏神の社へです。

熱田様の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は松山市を示します。

報告の題はあゆみ―忽那諸島の民俗―で、松山市の沖の島々を歩いたものです。

忽那諸島(くつなしょとう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

忽那諸島の所在地:愛媛県松山市

報告は忽那諸島の民俗を集めたものです。

中島・睦月島・怒和島などからなる島々です。

熱田様の正体と考えられているもの

熱田様は、牛が避けた場所から出た神石です

現れて何かをするわけではありません。 語られているのは、牛が先に気づいたことと、掘って出たものをまつったことです。

社は今も残っていますが氏神に合祀されており、もとの小祠の形ではありません。

この図鑑にはほろせ石(愛媛)も収めています。

熱田様が登場する作品

熱田様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告です。

牛や馬が避けた場所から神が出る話は各地にあり、田を耕す途中の出来事として語られます。

熱田様が登場する雑誌

あゆみ―忽那諸島の民俗―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1968年に出した報告です。

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熱田様についてよくある質問

熱田様とは何ですか。

愛媛県松山市の忽那諸島で、牛が避けた場所から出たという神石です。

どうやって見つかりましたか。

田を鋤く牛が急に立ち止まり、そこを避けようとしたので掘ってみたといいます。

そのあとどうしましたか。

小祠を建てて祀り、熱田神社と呼びました。

今もありますか。

現在は氏神に合祀してあると記録されています。

熱田様と併せて覚えたい言葉・用語

鋤く(すく)

田畑の土を掘り返すことです。

合祀(ごうし)

別の社の神をひとつの社にあわせてまつることです。

忽那諸島(くつなしょとう)

愛媛県松山市の沖にある島々です。

熱田様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「熱田様,牛」