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愛媛県

尼さんの墓(あまさんのはか)とはどんな妖怪か|姿と伝承

尼さんの墓  / アマサンノハカ

幽霊と霊 各地の伝説

愛媛県今治市玉川町で、雪の日に死んでいた尼の墓。熱病が流行り、茶を供えて願をかけた。

尼さんの墓の姿を描いた図

Reggaeman 「仙遊寺の山門(愛媛県今治市玉川町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

尼さんの墓とはどんな妖怪か

尼さんの墓は、願をかける墓です。愛媛県今治市玉川町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修信仰」(『あゆみ―玉川町の民俗 愛媛県越智郡―』愛媛大学農学部附属農業高等学校郷土研究部、1975年)を典拠に、神子の森部落のカラスガケの谷に、尼の墓がある。100年ほど前の雪の日、神札を背負ったまま死んでいる尼を村人が見つけて墓を建てたと記します。

供えるものが決まっています。

コップ1杯の茶をあげて拝み、治るとまたお茶を供えるといいます。

この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。

尼さんの墓の漢字表記と読み方

読みは「あまさんのはか」です。

「尼」は、仏門に入った女の人のことです。

「神札」は、社や寺で受ける護符のことです。

「熱病」は、高い熱の出る病をまとめていう言葉です。

この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。

尼さんの墓(あまさんのはか)

日文研データベースが示す呼称です。

カラスガケ(からすがけ)

記録が示す、墓のある谷の名です。

神子の森(みこのもり)

記録が示す部落の名です。

尼さんの墓の姿と特徴

尼さんの墓の話は、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 神子の森部落のカラスガケの谷。
あるもの … 尼の墓。
そのとき … 100年ほど前の雪の日。
見つかったもの … 神札を背負ったまま死んでいる尼。
見つけた人 … 村人。
したこと … 墓を建てた。
その後 … 熱病が村に流行した。
村人のしたこと … 墓に願掛けをするようになった。
供えるもの … コップ1杯の茶。
治ったら … またお茶を供える。

尼の名も出どころも書かれていません。

尼さんの墓の伝承記録

  1. カラスガケの谷
  2. 雪の日の尼
  3. 墓を建てる
  4. 茶を供えて願う

カラスガケの谷

神子の森部落のカラスガケの谷に、尼の墓があります。

あるのはです。

雪の日の尼

100年ほど前の雪の日、神札を背負ったまま死んでいる尼を村人が見つけました。

背負っていたのは神札です。

墓を建てる

村人は墓を建てました。

手をかけたのは見つけた人たちです。

茶を供えて願う

熱病が村に流行し、村人は墓に願掛けをするようになりました。コップ1杯の茶をあげて拝み、治るとまたお茶を供えます。

供えるのはです。

尼さんの墓の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は今治市、区町村名の欄は玉川町を示します。

報告の題は旧郡町名で玉川町の民俗 愛媛県越智郡と書かれています。

神子の森(みこのもり)

記録が示す場所

地図で開く

神子の森の所在地:愛媛県今治市玉川町

記録はカラスガケの谷に墓があると記します。

玉川町は2005年に合併して今治市になりました。

尼さんの墓の正体と考えられているもの

尼さんの墓は、願をかける墓です

出てくるものはありません。 語られているのは、どんな姿で見つかったかと、何を供えて願うかです。

治ったあとにまたお茶を供えるという、返す作法まで決まっています。

この図鑑には赤大婆(愛媛)も収めています。

尼さんの墓が登場する作品

尼さんの墓を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告です。

行き倒れた人の墓に願をかける話は各地にあり、病を治す力があるとして供え物が続けられます。

尼さんの墓が登場する雑誌

あゆみ―玉川町の民俗 愛媛県越智郡―

愛媛大学農学部附属農業高等学校郷土研究部が1975年に出した報告です。

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尼さんの墓についてよくある質問

尼さんの墓とは何ですか。

愛媛県今治市玉川町のカラスガケの谷にある、行き倒れた尼の墓です。

いつのことですか。

記録は100年ほど前の雪の日と書いています。

どうして願掛けをするようになったのですか。

熱病が村に流行したためです。

何を供えますか。

コップ一杯の茶をあげて拝み、治るとまたお茶を供えるといいます。

尼さんの墓と併せて覚えたい言葉・用語

(あま)

仏門に入った女の人のことです。

神札(かみふだ)

社や寺で受ける護符のことです。

玉川町(たまがわちょう)

愛媛県今治市の南部にあたる地域です。

尼さんの墓の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「尼さんの墓」