青森県五戸町で、夜中に大勢が木を切る音が聞こえ、朝に行くと木が無かったという怪。

Wakkubox 「五戸町役場(青森県三戸郡五戸町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典
狐の木切りとはどんな妖怪か
狐の木切りはひとことで言えば、音だけの伐採です。青森県三戸郡五戸町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、能田多世子「五戸の狐ばなし(二)」(『旅と伝説』三元社、1939年)を典拠に、ある青年が野宿していると、夜中に大勢の人が木を切る音が聞こえた。しかし、夜が明けてそこへ行くと、そこは木のないところであったと記します。
残ったのは音だけです。
聞こえたのは大勢の人が木を切る音でした。 朝に行けば、そこに木はありませんでした。
狐の木切りの漢字表記と読み方
読みは「きつねのききり」です。
論文名が「五戸の狐ばなし」なので、狐のしわざとして語られています。
同じ形の話は各地にあり、山では「天狗倒し」と呼ばれます。
五戸のこの話は、山で「天狗倒し」と呼ばれる形が狐に結びつけられたものです。
狐の木切り(きつねのききり)
日文研データベースが示す呼称。
天狗倒し(てんぐだおし)
同じ形の話が各地で呼ばれる名です。
狐の木切りの姿と特徴
狐の木切りの話は、記録に短く書かれています。
聞いた人 … ある青年。
していたこと … 野宿。
聞こえた時 … 夜中。
聞こえた音 … 大勢の人が木を切る音。
朝に行くと … そこは木のないところだった。
姿を見たという記述はありません。
狐の木切りの伝承記録
野宿の夜
ある青年が野宿していました。
一人で山に泊まっています。
木を切る音
夜中に大勢の人が木を切る音が聞こえました。
一人ではなく大勢の音でした。
木のない場所
夜が明けてそこへ行くと、そこは木のないところでした。
倒れた木も切り株もありません。
狐の木切りの伝承地域
公的データベースの地域欄は青森県三戸郡五戸町を示します。
典拠は五戸の狐ばなしという連載で、同じ町の話が続けて報告されています。
狐の木切りの正体と考えられているもの
狐の木切りは、音だけが残る化かしです。
姿は見られていません。 残っているのは、聞こえた音と何も無かった朝です。
同じ形の話は山で天狗倒しと呼ばれます。
狐の木切りが登場する作品
狐の木切りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
木を切る音だけが聞こえる話は各地にあり、天狗倒しの名で知られます。
狐の木切りが登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1939年の号に五戸の狐ばなしが載ります。
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狐の木切りについてよくある質問
狐の木切りとは何ですか。
青森県五戸町で、夜中に大勢が木を切る音が聞こえ、朝には木が無かったと語られる怪です。
誰が聞いたのですか。
野宿していたある青年と記録されています。
朝はどうなっていましたか。
そこは木のないところだったといいます。
天狗倒しと同じですか。
同じ形の話ですが、五戸では狐のしわざとして語られています。
狐の木切りと併せて覚えたい言葉・用語
野宿(のじゅく)
屋根の下でなく野外で夜を過ごすことです。
天狗倒し(てんぐだおし)
山で木を切り倒す音だけが聞こえる怪の呼び名です。
五戸(ごのへ)
青森県三戸郡の町の名です。
狐の木切りの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。