秋田県能代市で、雲に乗って天に登り雷になるとされた猫。爪跡が残るといいます。

虎猫とはどんな妖怪か
虎猫はひとことで言えば、雷になる猫です。秋田県能代市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「秋田県山本郡二ツ井町旧響村」(『民俗採訪』昭和43年度号、1969年、28頁)を典拠に、虎猫は普段は山の上で遊んでいるが、天気が悪くなって雲が低くなると、雲に乗って天に登って雷になり、地上に雷を落とす。落ちた後には、虎猫の爪跡が残っていると記します。
乗り方が書かれています。
飛ぶのではありません。 雲が低くなったときに、雲に乗って登ります。
虎猫の漢字表記と読み方
読みは「とらねこ」です。
虎猫は、縞のある毛色の猫を指す言い方です。 山の上で遊んでいると記されます。
雷獣を猫の姿とする言い伝えは各地にあります。
この図鑑には雷獣(各地)も収めています。そちらも落ちた跡が語られます。
虎猫(とらねこ)
日文研データベースが示す呼称。
雷(かみなり)
記録が併記する呼び名です。
虎猫の姿と特徴
虎猫の姿は、記録に短く書かれています。
ふだんの場所 … 山の上。
していること … 遊んでいる。
登る条件 … 天気が悪くなって雲が低くなること。
登り方 … 雲に乗る。
なるもの … 雷。
すること … 地上に雷を落とす。
落ちた後には、虎猫の爪跡が残っています。
虎猫の伝承記録
山の上で遊ぶ
虎猫は、普段は山の上で遊んでいます。
害をなす話ではありません。
雲に乗って天へ
天気が悪くなって雲が低くなると、雲に乗って天に登ります。
登る道が雲です。
低くなったときだけ、届きます。
爪跡が残る
天に登って雷になり、地上に雷を落とします。
落ちた後には、虎猫の爪跡が残っています。
証しは、地面のほうにあります。
虎猫の伝承地域
公的データベースの地域欄は秋田県能代市を示します。
二ツ井町は米代川ぞいにあたり、きみまち阪で知られます。
虎猫の正体と考えられているもの
虎猫は、雷になる獣です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、登ることと、爪跡だけです。
それでも、跡が残ります。
この図鑑には雷獣(各地)も収めています。
虎猫が登場する作品
虎猫を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは調査報告です。
雷獣の話は各地にあり、落ちた木に爪跡が残るという形をとります。この図鑑には雷獣(各地)も収めています。
虎猫が登場する調査報告
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会の調査報告です。昭和43年度号に載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
虎猫についてよくある質問
虎猫とは何ですか。
秋田県能代市で、雷になるとされた猫です。
どうやって天に登りますか。
雲が低くなったときに、雲に乗って登ると記録されています。
証しはありますか。
雷が落ちた後には虎猫の爪跡が残るとされます。
ふだんはどこにいますか。
山の上で遊んでいるとされます。
虎猫と併せて覚えたい言葉・用語
虎猫(とらねこ)
縞のある毛色の猫を指す言い方です。
雷獣(らいじゅう)
雷とともに落ちてくるとされた獣です。
二ツ井町(ふたついまち)
秋田県能代市の地区名。米代川ぞいです。
虎猫の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。