秋田県鹿角市で、清吉が拾った輝く石を黄金だと教えた老翁。以後清吉は多くの金塊を得た。

老翁とはどんな妖怪か
老翁は、黄金を教えた人です。秋田県鹿角市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森村勝「東北の鉱山発見伝説」(『あしなか』山村民俗の会、1956年)を典拠に、天平二十年(748年)、清吉は大盛山の麓で獅子のごとき異人に会った。異人に言われた沢に行って輝く石を探し当てた。数日後訪ねてきた老翁に聞くとそれは黄金だった。以後清吉は多くの金塊を得、朝廷に褒められたと記します。
教える者が二人います。
沢を教えたのは獅子のごとき異人、石の正体を教えたのは老翁でした。
この図鑑には黄金塚の香炉(兵庫)も収めています。
老翁の漢字表記と読み方
読みは「ろうおきな」です。
「天平二十年」は748年にあたります。
「異人」は、見なれない姿の人のことです。
「金塊」は、かたまりになった金のことです。
この図鑑には黄金塚の香炉(兵庫)も収めています。
老翁(ろうおきな)
日文研データベースが示す呼称。
大盛山(おおもりやま)
記録が示す、異人に会った山の名です。
老翁の姿と特徴
老翁の話は、記録に順を追って書かれています。
その年 … 天平二十年(748年)。
その人 … 清吉。
会った場所 … 大盛山の麓。
会ったもの … 獅子のごとき異人。
教えられたこと … 沢の場所。
見つけたもの … 輝く石。
数日後訪ねてきた者 … 老翁。
教えられたこと … それは黄金だった。
その後(一) … 清吉は多くの金塊を得た。
その後(二) … 朝廷に褒められた。
老翁の身なりは書かれていません。
老翁の伝承記録
獅子のごとき異人
天平二十年(748年)、清吉は大盛山の麓で獅子のごとき異人に会いました。
会ったのは山の麓です。
輝く石を探す
異人に言われた沢に行って輝く石を探し当てました。
見つけたのは輝く石です。
老翁が教える
数日後訪ねてきた老翁に聞くとそれは黄金でした。
教えたのは老翁です。
朝廷に褒められる
以後清吉は多くの金塊を得、朝廷に褒められました。
得たのは金です。
老翁の伝承地域
公的データベースの地域欄は秋田県、市郡名の欄は鹿角市を示します。
論文名が東北の鉱山発見伝説であるとおり、鉱山の始まりを語る話です。
老翁の正体と考えられているもの
老翁は、黄金を教えた人です。
害をなしてはいません。 語られているのは、誰が沢を教えたかと、誰が石の正体を教えたかです。
山で会う異人と、後から訪ねてくる老翁が、役を分けているところがこの話の形です。
この図鑑には黄金塚の香炉(兵庫)も収めています。
老翁が登場する作品
老翁を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。
山で異人に鉱脈を教わるという話は各地にあり、鉱山の始まりとして語り伝えられます。
老翁が登場する雑誌
あしなか
山村民俗の会が出した雑誌です。1956年の号に東北の鉱山発見伝説が載ります。
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老翁についてよくある質問
老翁とは何ですか。
秋田県鹿角市で、輝く石を黄金だと教えたという人です。
いつのことですか。
天平二十年、748年にあたります。
誰が沢を教えたのですか。
大盛山の麓で会った、獅子のごとき異人です。
そのあとどうなりましたか。
清吉は多くの金塊を得て、朝廷に褒められました。
老翁と併せて覚えたい言葉・用語
天平(てんぴょう)
729年から749年までの年号です。
異人(いじん)
見なれない姿の人のことです。
鹿角市(かづのし)
秋田県北東部の市です。
老翁の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。