愛知県北設楽郡で、年越の夜に二つの岩が交互に呼び合うという岩。谷で死んだ女房は咎めとされた。

Asturio Cantabrio 「東栄町民芸館(愛知県北設楽郡東栄町)」 2017年 / CC BY-SA 4.0 出典
ヨバリ岩とはどんな妖怪か
ヨバリ岩は、呼び合う二つの岩です。愛知県北設楽郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、早川孝太郎「ひだる神のこと」(『民族』民族発行所、1927年)を典拠に、ヨバリ岩という2つの岩がある。年越の夜に岩と岩が交互に呼び合う。ある女房が谷に落ちて死んだが、ヨバリ岩の咎を受けたものと噂されていると記します。
日が決まっています。
呼び合うのは年越の夜だけです。
ヨバリ岩の漢字表記と読み方
ヨバリ岩(よばりいわ)
日文研データベースが示す呼称。
呼ばり(よばり)
呼ぶことを指す古い言い方です。
ヨバリ岩の姿と特徴
ヨバリ岩の話は、記録に短く書かれています。
その数 … 二つ。
呼び合う日 … 年越の夜。
そのようす … 岩と岩が交互に呼び合う。
起きたこと … ある女房が谷に落ちて死んだ。
噂されたこと … ヨバリ岩の咎を受けたもの。
岩の大きさは書かれていません。
ヨバリ岩の伝承記録
二つの岩
ヨバリ岩という2つの岩があります。
向かい合うのは岩どうしです。
年越の夜に呼び合う
年越の夜に岩と岩が交互に呼び合います。
声を出すのは岩です。
谷に落ちた女房
ある女房が谷に落ちて死にましたが、ヨバリ岩の咎を受けたものと噂されています。
結び付けたのは噂です。
ヨバリ岩の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛知県北設楽郡、区町村名の欄は設楽町・東栄町を示します。
論文名のひだる神は、山道で急に力が抜ける現象を指します。
ヨバリ岩の正体と考えられているもの
ヨバリ岩は、年越の夜に呼び合う岩です。
姿を変えてはいません。 語られているのは、いつ呼び合うかと、何が咎めとされたかです。
人が谷で死んだことを岩の咎と結びつける言い方が、噂の形で書き留められています。
この図鑑にはヒダル神(各地)も収めています。
ヨバリ岩が登場する作品
ヨバリ岩を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
岩や木が年に一度声を交わす話は各地にあり、聞くと祟るとも語られます。
ヨバリ岩が登場する学会誌
民族
民族発行所が出した雑誌です。1927年の号にひだる神のことが載ります。
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ヨバリ岩についてよくある質問
ヨバリ岩とは何ですか。
愛知県北設楽郡にあるとされた、呼び合う二つの岩です。
いつ呼び合うのですか。
年越の夜と記録されています。
何が起きたのですか。
ある女房が谷に落ちて死んだといいます。
それは岩のせいですか。
ヨバリ岩の咎を受けたものと噂されたと記録されています。
ヨバリ岩と併せて覚えたい言葉・用語
年越の夜(としこしのよ)
大晦日の夜のことです。
咎(とが)
とがめのことです。
北設楽郡(きたしたらぐん)
愛知県東部の山あいの郡です。
ヨバリ岩の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。