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愛知県

針綱の家鳴り(はりつなのいえなり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

針綱の家鳴り  / ハリツナノイエナリ

そのほか 各地の伝説

愛知県犬山市で、針綱神社の老木を切ったあと夜ごと続いた家鳴り。盲児に何かがとりついて告げた。

針綱の家鳴りの姿を描いた図

そらみみ 「針綱神社の拝殿(愛知県犬山市)」 2015年 / CC BY-SA 4.0 出典

針綱の家鳴りとはどんな妖怪か

針綱の家鳴りは、木を切ったあとに続いた音です。愛知県犬山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、『郷土趣味』(郷土趣味社、1923年)を典拠に、引用文献を『新愛知』として、針綱神社の老木を切ったら、夜に家鳴りが続いた。その家の盲児千之助に何かがとりつき、自分が住んでいた木を切ったからだと告げると記します。

わけを告げたのは子どもの口です。

千之助はやがて修験者になったと結ばれます。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

針綱の家鳴りの漢字表記と読み方

読みは「はりつなのいえなり」です。

データベースの呼称欄は「家鳴り,崇り」、読みの欄は「イエナリ,タタリ」と書かれています。

「盲児」は、目の見えない子どものことです。

「修験者」は、山にこもって行をする人のことです。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

針綱の家鳴り(はりつなのいえなり)

データベースの呼称欄は「家鳴り,崇り」と示します。

家鳴り(やなり)

家がひとりでに鳴ることをいいます。

千之助(せんのすけ)

記録が示す、とりつかれた盲児の名です。

針綱の家鳴りの姿と特徴

針綱の家鳴りの話は、記録に順を追って書かれています。

切ったもの … 針綱神社の老木。
そのあと … 夜に家鳴りが続いた。
とりつかれた人 … その家の盲児千之助。
告げたこと … 自分が住んでいた木を切ったから。
千之助のその後 … やがて修験者になった。

とりついたものの名は書かれていません。

針綱の家鳴りの伝承記録

  1. 老木を切る
  2. 夜ごとの家鳴り
  3. 盲児にとりつく
  4. 修験者になる

老木を切る

針綱神社の老木を切りました。

倒したのは古い木です。

夜ごとの家鳴り

夜に家鳴りが続きました。

鳴ったのはです。

盲児にとりつく

その家の盲児千之助に何かがとりつき、自分が住んでいた木を切ったからだと告げました。

語ったのは子どもの口からです。

修験者になる

千之助はやがて修験者になりました。

変わったのはその子の行く末です。

針綱の家鳴りの伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県、市郡名の欄は犬山市を示します。

記録は新聞の『新愛知』を引いており、当時の出来事として報じられたものです。

針綱神社(はりつなじんじゃ)

記録が示す場所

地図で開く

針綱神社の所在地:愛知県犬山市犬山北古券

犬山城のある山にまつられています。

記録は新聞『新愛知』の記事を引いています。

針綱の家鳴りの正体と考えられているもの

針綱の家鳴りは、木を切ったあとに続いた音です

姿は出てきません。 語られているのは、何を切ったかと、誰の口を借りて告げたかです。

とりついた相手が目の見えない子どもで、のちに修験者になったところまでが一続きです。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

針綱の家鳴りが登場する作品

針綱の家鳴りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正時代の雑誌の記事です。

神木を切って祟られる話は各地にあり、家鳴りや病として現れます。

針綱の家鳴りが登場する雑誌

郷土趣味

郷土趣味社が出した雑誌です。1923年の号にこの話が載ります。

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針綱の家鳴りについてよくある質問

針綱の家鳴りとは何ですか。

愛知県犬山市で、針綱神社の老木を切ったあとに夜ごと続いたという家鳴りです。

家鳴りとは何ですか。

家がひとりでに鳴ることをいいます。

誰にとりついたのですか。

その家の盲児、千之助にとりついたと記録されています。

何を告げたのですか。

自分が住んでいた木を切ったからだと告げたといいます。

針綱の家鳴りと併せて覚えたい言葉・用語

家鳴り(やなり)

家がひとりでに鳴ることをいいます。

修験者(しゅげんじゃ)

山にこもって行をする人のことです。

犬山市(いぬやまし)

愛知県の北端、木曽川に面した市です。

針綱の家鳴りの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「家鳴り,崇り」