愛知県設楽町で、主人を襲おうとして殺された犬。三年後に骸を蹴った猟師は骨が刺さって死んだ。

Tomio344456 「段戸湖の紅葉(愛知県北設楽郡設楽町)」 2013年 / CC BY-SA 4.0 出典
老犬とはどんな妖怪か
老犬は、骨で返した犬です。愛知県北設楽郡設楽町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、早川孝太郎「月の大欅」(『旅と伝説』三元社、1928年)を典拠に、話者を村松氏の母として、老い犬が主人の猟師を襲おうとするので山で殺した。3年後、そこへ行ってみると骨のみそのままの姿でいたという。蹴ると犬の骸は崩れてしまったが、その骨が足に刺さって、それが原因で猟師は死んだと記します。
三年経っても形は崩れていません。
行ってみると骨のみそのままの姿でいたのです。
この図鑑には御犬様(長野)も収めています。
老犬の漢字表記と読み方
読みは「ろうけん」です。
「骸」は、死んだものの体のことです。
「そのままの姿」は、形をとどめているようすです。
記録は犬を「老い犬」と書いています。
この図鑑には御犬様(長野)も収めています。
老犬(ろうけん)
日文研データベースが示す呼称。
月の大欅(つきのおおけやき)
論文名です。
老犬の姿と特徴
老犬の話は、記録に順を追って書かれています。
そのもの … 老い犬。
しようとしたこと … 主人の猟師を襲う。
猟師のしたこと … 山で殺した。
その後 … 3年後、そこへ行ってみた。
見たもの … 骨のみそのままの姿。
したこと … 蹴った。
その結果(一) … 犬の骸は崩れてしまった。
その結果(二) … その骨が足に刺さった。
その結果(三) … それが原因で猟師は死んだ。
犬の毛色は書かれていません。
老犬の伝承記録
主人を襲おうとする
老い犬が主人の猟師を襲おうとしました。
向かったのは飼い主にです。
山で殺す
そこで山で殺しました。
行われたのは山の中です。
三年後の骨
3年後、そこへ行ってみると骨のみそのままの姿でいたといいます。
残っていたのは形です。
骨が刺さる
蹴ると犬の骸は崩れてしまいましたが、その骨が足に刺さって、それが原因で猟師は死にました。
返ってきたのは骨です。
老犬の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛知県、市郡名の欄は北設楽郡、区町村名の欄は設楽町を示します。
話者は村松氏の母と記されています。
老犬の正体と考えられているもの
老犬は、骨で返した犬です。
化けたとは書かれていません。 語られているのは、三年後に何が残っていたかと、それがどう返ったかです。
祟りという言葉を使わず、骨が足に刺さるという筋道だけで結ぶところが、この話の怖さです。
この図鑑には御犬様(長野)も収めています。
老犬が登場する作品
老犬を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
殺した獣が骨で返すという話は各地にあり、猟師のいましめとして語られます。
老犬が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1928年の号に月の大欅が載ります。
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老犬についてよくある質問
老犬とは何ですか。
愛知県設楽町で、主人を襲おうとして殺されたという犬です。
三年後どうなっていましたか。
骨のみそのままの姿でいたといいます。
猟師は何をしましたか。
その骸を蹴りました。
その結果は。
骨が足に刺さり、それが原因で猟師は死んだといいます。
老犬と併せて覚えたい言葉・用語
骸(むくろ)
死んだものの体のことです。
猟師(りょうし)
獣をとって暮らす人のことです。
設楽町(したらちょう)
愛知県北設楽郡の町です。
老犬の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。