愛知県西尾市で、家を飛び出した子が竹やぶに見たという、狐のしわざとされた何本もの灯。

狐のろうそくとはどんな妖怪か
狐のろうそくはひとことで言えば、子を家へ帰した灯です。愛知県西尾市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「第十章 口承伝説」(『中京民俗』中京大学郷土研究会、1995年)を典拠に、親に怒られて家を飛び出した子供が近くの竹やぶの中に何本のろうそくを見た。それは狐の仕業だと考え、すぐ家に帰ったという。このろうそくを狐のろうそくというと記します。
追いかけてはきません。
見えただけで、子はすぐ家に帰っています。 害を受けたとは書かれていません。
狐のろうそくの漢字表記と読み方
狐のろうそく(きつねのろうそく)
日文研データベースが示す呼称。
狐の蝋燭(きつねのろうそく)
漢字で書く形もあります。
狐のろうそくの姿と特徴
狐のろうそくの姿は、記録に短く書かれています。
見た人 … 親に怒られて家を飛び出した子供。
見た場所 … 近くの竹やぶの中。
見えたもの … 何本ものろうそく。
思ったこと … 狐の仕業だ。
したこと … すぐ家に帰った。
呼び名 … 狐のろうそく。
灯の色や高さは書かれていません。
狐のろうそくの伝承記録
家を飛び出す
親に怒られて家を飛び出した子供がいました。
きっかけは叱られたことです。
竹やぶの灯
近くの竹やぶの中に何本のろうそくを見ました。
一本ではなく何本もでした。
すぐ家に帰る
それは狐の仕業だと考え、すぐ家に帰りました。
結局家に戻っています。
狐のろうそくの伝承地域
公的データベースの地域欄は愛知県西尾市を示します。
報告は中京大学郷土研究会による口承伝説の採集です。
狐のろうそくの正体と考えられているもの
狐のろうそくは、狐のしわざとされた灯です。
さらわれた話ではありません。 語られているのは、見て、思って、帰ったという順序だけです。
灯は竹やぶの中にありました。
この図鑑には狐火(各地)も収めています。
狐のろうそくが登場する作品
狐のろうそくを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の郷土研究会の雑誌です。
灯が並んで見える話は各地にあり、狐の嫁入りの名でも語られます。この図鑑には狐の嫁入り(各地)も収めています。
狐のろうそくが登場する学会誌
中京民俗
中京大学郷土研究会が出した雑誌です。1995年の号に口承伝説が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
狐のろうそくについてよくある質問
狐のろうそくとは何ですか。
愛知県西尾市で、竹やぶに見えた何本もの灯を指した呼び名です。
誰が見たのですか。
親に怒られて家を飛び出した子供と記録されています。
そのあとどうなりましたか。
狐の仕業だと考え、すぐ家に帰ったといいます。
狐火と同じですか。
同じたぐいの話ですが、こちらは竹やぶに何本も並んで見えたと記されます。
狐のろうそくと併せて覚えたい言葉・用語
竹やぶ(たけやぶ)
竹が茂った場所のことです。
口承伝説(こうしょうでんせつ)
語り伝えられてきた話のことです。
西尾(にしお)
愛知県三河地方の市の名です。
狐のろうそくの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。