山梨県甲府市の金桜神社で授かる土鈴。落ちれば蟲が切れたとされました。

蟲切鈴とはどんな妖怪か
蟲切鈴はひとことで言えば、落ちて役目を終える鈴です。山梨県甲府市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、濱島静波「東海地方の玩具伝説」(『旅と伝説』8巻8号通巻92号、1935年、29頁)を典拠に、山梨県宮本村金桜神社で授与される蟲切鈴は櫛稲田姫の伝説に基づき小児の蟲切の禁忌として行われる。この鈴を腰につけていつかこれが落ちたときには蟲が切れたといい、また蟲が起こったときにこの土鈴を大地に叩きつけると蟲が切れるというと記します。
使い方が二通りあります。
一つは落ちるのを待つこと。 もう一つは大地に叩きつけることです。
蟲切鈴の漢字表記と読み方
読みは「むしきりすず」です。
蟲切は、子どもの疳の虫をおさめることをいいます。 昔は虫のしわざと考えられました。
櫛稲田姫は、八岐大蛇の話に出てくる姫の名です。
どれも体の中の虫を語ります。
蟲切鈴(むしきりすず)
日文研データベースが示す呼称。
虫切(むしきり)
子どもの疳の虫をおさめることをいいます。
蟲切鈴の姿と特徴
蟲切鈴の姿は、記録に短く書かれています。
もの … 土鈴。
授かる場所 … 山梨県宮本村の金桜神社。
もとになる伝説 … 櫛稲田姫の伝説。
向く相手 … 小児。
つけ方 … 腰につける。
切れたと分かるとき … 鈴が落ちたとき。
蟲が起こったときは、大地に叩きつけると切れるといいます。
蟲切鈴の伝承記録
金桜神社で授かる
山梨県宮本村金桜神社で授与される蟲切鈴は、櫛稲田姫の伝説に基づきます。
小児の蟲切の禁忌として行われます。
落ちたら切れた
この鈴を腰につけて、いつかこれが落ちたときには蟲が切れたといいます。
待つ側は、いつ落ちるか分かりません。
叩きつけて切る
また蟲が起こったときに、この土鈴を大地に叩きつけると蟲が切れるといいます。
壊すことが、効き目になります。
待つやり方と、その場で使うやり方が並んでいます。
蟲切鈴の伝承地域
公的データベースの地域欄は山梨県甲府市を示します。
金桜神社は御岳昇仙峡の奥にあり、旧宮本村にあたります。
蟲切鈴の正体と考えられているもの
蟲切鈴は、落ちて知らせる鈴です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、切れたという言い方だけです。
それでも、知らせ方が決まっています。
この図鑑には蟲にまつわる俗信をほかにも収めています。
蟲切鈴が登場する作品
蟲切鈴を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
疳の虫をおさめる願かけは各地にあり、授かり物を身につける形をとります。この図鑑には蟲にまつわる俗信をほかにも収めています。
蟲切鈴が登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1935年の号に濱島静波の玩具伝説が載ります。
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蟲切鈴についてよくある質問
蟲切鈴とは何ですか。
山梨県甲府市の金桜神社で授与される土鈴です。
どう使いますか。
腰につけ、落ちたときに蟲が切れたとされます。
ほかの使い方はありますか。
蟲が起こったときに大地に叩きつけると切れるといわれます。
蟲切とは何ですか。
子どもの疳の虫をおさめることをいいます。
蟲切鈴と併せて覚えたい言葉・用語
疳の虫(かんのむし)
子どもがぐずるのを虫のしわざとした言い方です。
土鈴(どれい)
土を焼いて作った鈴のことです。
金桜神社(かなざくらじんじゃ)
山梨県甲府市御岳町の神社です。
蟲切鈴の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。