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山梨県

諸白の酒(もろはくのさけ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

諸白の酒  / モロハクノサケ

そのほか 各地の伝説

山梨県で、爺に酒を飲ませていた孫が、山奥の清水を飲むと酒だったという泉の話。

諸白の酒の姿を描いた図

Sakaori 「右左口宿の町並み(山梨県甲府市右左口町)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典

諸白の酒とはどんな妖怪か

諸白の酒は、水が酒だった泉です。山梨県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、土橋里木右左口の酒泉伝説」(『郷土研究』山梨郷土研究会、1949年)を典拠に、小左次という孫が薪を売った金で酒を買って爺に飲ませていた。ある日山奥で孫が清水を飲んでみると、その水は酒で、大変喜んだ。この評判がお上に知れ、孫は「小左次の涙酒」という銘をもらって酒屋をはじめ、大いに繁盛したと記します。

名まで付いています。

孫はお上から「小左次の涙酒」という銘をもらいました。

諸白の酒の漢字表記と読み方

読みは「もろはくのさけ」です。

「諸白」は、麹も掛米も精白した上等の酒のことです。

「右左口」は論文名にある地名で、いまの甲府市にあたります。

「銘」は、酒などに付ける名のことです。

諸白の酒(もろはくのさけ)

日文研データベースが示す呼称。

小左次の涙酒(こざじのなみだざけ)

記録が示す、お上から与えられた銘です。

諸白の酒の姿と特徴

諸白の酒の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 小左次という孫。
していたこと … 薪を売った金で酒を買って爺に飲ませていた。
ある日 … 山奥で清水を飲んでみた。
分かったこと … その水は酒だった。
その反応 … 大変喜んだ。
そのあと … この評判がお上に知れた。
もらったもの … 「小左次の涙酒」という銘。
したこと … 酒屋をはじめた。
その結果 … 大いに繁盛した。

泉の場所は書かれていません。

諸白の酒の伝承記録

  1. 薪を売って酒を買う
  2. 清水が酒だった
  3. お上に知れる
  4. 小左次の涙酒

薪を売って酒を買う

小左次という孫が薪を売った金で酒を買って爺に飲ませていました。

先にあるのは孝行です。

清水が酒だった

ある日山奥で孫が清水を飲んでみると、その水は酒でした。

変わっていたのはです。

お上に知れる

この評判がお上に知れました。

広まったのは評判でした。

小左次の涙酒

孫は「小左次の涙酒」という銘をもらって酒屋をはじめ、大いに繁盛しました。

残ったのはです。

諸白の酒の伝承地域

公的データベースの地域欄は山梨県までで、市郡までは示されていません。

論文名の右左口は、いまの甲府市の地名です。

右左口(うばぐち)

論文名が示す地

地図で開く

右左口の所在地:山梨県甲府市右左口町

報告は山梨郷土研究会の郷土研究によります。

市郡はデータベースの地域欄に書かれていません。

諸白の酒の正体と考えられているもの

諸白の酒は、水が酒になったとされる泉です

怪しいものは出てきません。 語られているのは、孝行と、泉が酒だったことです。

孝行が報われる養老の滝と同じ型の話にあたります。

諸白の酒が登場する作品

諸白の酒を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山梨の郷土研究会の雑誌です。

孝行者が汲むと水が酒になる話は各地にあり、美濃の養老の滝が広く知られます。

諸白の酒が登場する学会誌

郷土研究

山梨郷土研究会が出した雑誌です。1949年の号に右左口の酒泉伝説が載ります。

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諸白の酒についてよくある質問

諸白の酒とは何ですか。

山梨県で、山奥の清水が酒だったと語られる話です。

誰の話ですか。

小左次という孫と記録されています。

そのあとどうなりましたか。

お上から「小左次の涙酒」という銘をもらい、酒屋をはじめて繁盛したといいます。

諸白とは何ですか。

麹も掛米も精白した上等の酒のことです。

諸白の酒と併せて覚えたい言葉・用語

諸白(もろはく)

麹も掛米も精白した上等の酒です。

右左口(うばぐち)

山梨県甲府市の地名です。

養老の滝(ようろうのたき)

孝行者に酒が湧いたと伝わる美濃の滝です。

諸白の酒の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「諸白の酒」