山梨県富士吉田市向原で、地蔵に供えた石の重さ軽さで体の具合を占ったという石。

Sakaori 「北口本宮冨士浅間神社の境内(山梨県富士吉田市上吉田)」 2012年 / CC BY-SA 3.0 出典
丸い石とはどんな妖怪か
丸い石はひとことで言えば、重さで答える石です。山梨県富士吉田市向原の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、都留文科大学民俗学研究会「Ⅵ信仰 §8俗信・その他」(『向原の民俗(上) 山梨県富士吉田市』1983年)を典拠に、山岸のAさんの家の亡くなったおばあさんは、西方寺の中に屋敷神として祀られているお地蔵さんの所で、丸い石を2枚重ねた座布団の上にのせて拝み、石の重さ軽さで体のぐあいを占ったと記します。
答えは持ってみて分かります。
同じ石が、そのときによって重くも軽くも感じられました。
丸い石の漢字表記と読み方
読みは「まるいいし」です。
「屋敷神」は、家の敷地の中にまつられる神です。
「俗信」は、世の中に広く信じられている言い伝えのことです。
同じ形の石は各地の社寺にあり、重軽石と呼ばれます。
丸い石(まるいいし)
日文研データベースが示す呼称。
重軽石(おもかるいし)
同じたぐいの石に各地で付けられる呼び名です。
丸い石の姿と特徴
丸い石の使い方は、記録に手順として書かれています。
拝んだ人 … 山岸のAさんの家の、亡くなったおばあさん。
あるところ … 西方寺の中。
まつられているもの … 屋敷神としてのお地蔵さん。
敷くもの … 座布団を二枚重ねたもの。
のせるもの … 丸い石。
したこと … 拝む。
占うこと … 体のぐあい。
答えの出方 … 石の重さ軽さ。
石の大きさは書かれていません。
丸い石の伝承記録
西方寺の地蔵
西方寺の中に屋敷神として祀られているお地蔵さんがあります。
寺の中に屋敷神がまつられています。
座布団にのせる
丸い石を2枚重ねた座布団の上にのせて拝みました。
置き方まで決まっています。
重さで占う
石の重さ軽さで体のぐあいを占いました。
答えは手ごたえでした。
丸い石の伝承地域
公的データベースの地域欄は山梨県富士吉田市を示します。
報告の題にある向原は、この市の地区の名です。
丸い石の正体と考えられているもの
丸い石は、重さで答えたとされる石です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、置き方と、答えの読み方です。
同じ形の占いは各地の社寺にあり、重軽石と呼ばれます。
丸い石が登場する作品
丸い石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の報告書です。
重さで願いの叶う叶わないを占う石は各地の社寺にあります。
丸い石が登場する報告書
向原の民俗(上)
都留文科大学民俗学研究会が1983年に出した山梨県富士吉田市の報告です。
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丸い石についてよくある質問
丸い石とは何ですか。
山梨県富士吉田市向原で、体の具合を占うのに使われた石です。
どう占うのですか。
座布団を二枚重ねた上にのせて拝み、石の重さ軽さで判じました。
どこにあるのですか。
西方寺の中に屋敷神としてまつられた地蔵の所と記録されています。
同じものはありますか。
各地の社寺に重軽石と呼ばれる同じたぐいの石があります。
丸い石と併せて覚えたい言葉・用語
屋敷神(やしきがみ)
家の敷地の中にまつられる神です。
俗信(ぞくしん)
世の中に広く信じられている言い伝えです。
重軽石(おもかるいし)
持ち上げた重さで吉凶を占う石です。
丸い石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。