山口県周防大島町で、宮の石段に腰かけ、左足を下まで伸ばして笑っていたという化物。

ミヤホウホウとはどんな妖怪か
ミヤホウホウは、夢に出てきた化物です。山口県大島郡周防大島町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、宮本常一「山口県大島郡の子供行事」(『近畿民俗』近畿民俗学会、1936年)を典拠に、子供の頃、祖父にミヤホウホウという化物がいることを聞かされたら、その夢を見た。42段ある宮の石段の上から2番目に腰をかけ、左の足は下までのびていた。白い着物を着てニタニタ笑っていたと記します。
段数まで数えられています。
石段は42段、腰かけたのは上から2番目でした。
ミヤホウホウの漢字表記と読み方
読みは「みやほうほう」です。
「宮」は神社のことです。
「ニタニタ」は、声を立てずに笑うようすです。
筆者の宮本常一は、日本各地を歩いた民俗学者です。
ミヤホウホウ(みやほうほう)
日文研データベースが示す呼称。
宮の化物(みやのばけもの)
出る場から付けられる言い方です。
ミヤホウホウの姿と特徴
ミヤホウホウの姿は、記録にくわしく書かれています。
聞かされた人 … 子供の頃の話者。
聞かせた人 … 祖父。
そのあと … その夢を見た。
いたところ … 42段ある宮の石段。
腰かけた位置 … 上から2番目。
足 … 左の足は下までのびていた。
着ているもの … 白い着物。
していたこと … ニタニタ笑っていた。
顔かたちは書かれていません。
ミヤホウホウの伝承記録
祖父に聞かされる
子供の頃、祖父にミヤホウホウという化物がいることを聞かされました。
入口は話でした。
その夢を見る
聞かされたら、その夢を見ました。
見たのは夢です。
石段の上から二番目
42段ある宮の石段の上から2番目に腰をかけていました。
位置が細かく数えられています。
左足が下まで
左の足は下までのびていました。白い着物を着てニタニタ笑っていました。
大きさは足の長さで示されます。
ミヤホウホウの伝承地域
公的データベースの地域欄は山口県大島郡周防大島町を示します。
筆者の宮本常一が生まれ育った島です。
ミヤホウホウの正体と考えられているもの
ミヤホウホウは、子どもを戒めるために語られた化物です。
害をなした話はありません。 語られているのは、聞かされたことと、夢に見たことです。
四十二段のうち上から二番目という細かさが、夢の生々しさを示します。
ミヤホウホウが登場する作品
ミヤホウホウを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは近畿の民俗学会の雑誌です。
子どもを戒めるために語られる化物は各地にあり、社や墓地に出る形をとります。
ミヤホウホウが登場する学会誌
近畿民俗
近畿民俗学会が出した雑誌です。1936年の号に山口県大島郡の子供行事が載ります。
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ミヤホウホウについてよくある質問
ミヤホウホウとは何ですか。
山口県周防大島町で語られた化物です。
どこにいたのですか。
四十二段ある宮の石段の、上から二番目と記録されています。
どんな姿ですか。
白い着物を着て、左の足が下まで伸びていたといいます。
実際に見たのですか。
祖父に聞かされたあと、夢に見たと記録されています。
ミヤホウホウと併せて覚えたい言葉・用語
宮(みや)
神社のことです。
周防大島(すおうおおしま)
山口県大島郡の島です。
宮本常一(みやもとつねいち)
日本各地を歩いた民俗学者です。
ミヤホウホウの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。