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山形県

執客(しゅうきゃく)とはどんな妖怪か|姿と伝承

執客  / シュウキャク

幽霊と霊 各地の伝説

山形県で、夜ごと寺に現れて連歌を続けようとし、付句を得ると消えたという客たち。

執客とはどんな妖怪か

執客はひとことで言えば、句の続きを待つ客です。山形県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、西村白烏煙霞綺談」(『日本随筆大成第1期』4巻、吉川弘文館、1975年、229頁)を典拠に、宗祇がある寺に宿した時、夜更けに数人が連歌をした。聞いていると1人が句を吟じたが附句が続かず皆消えてしまった。次の夜も同様に現れたので宗祇が附句をすると皆消えて二度と現れなかったと記します。

求めたのは句だけです。

害を出したのではなく、続きの一句を待っていました。 得たあとは二度と現れません。

執客の漢字表記と読み方

読みは「しゅうきゃく」です。

「執」は、思いを残して離れないことを指します。

連歌は、上の句と下の句を人々が代わるがわる付けていく詩の遊びです。

宗祇は室町時代の連歌師で、各地を旅したことで知られます。

執客(しゅうきゃく)

日文研データベースが示す呼称。

執心の客(しゅうしんのきゃく)

思いを残した客、という意味で読める書き方です。

執客の姿と特徴

執客の姿は、記録に短く書かれています。

出る場所 … 宗祇が宿した寺。
出る時 … 夜更け。
人数 … 数人。
すること … 連歌をする。
消えるとき(一夜目) … 一人が句を吟じたが附句が続かず、皆消えた。
消えるとき(二夜目) … 宗祇が附句をすると皆消え、二度と現れなかった。

顔つきや着ているものは書かれていません。

執客の伝承記録

  1. 夜更けの連歌
  2. 続かない句
  3. 宗祇の付句

夜更けの連歌

宗祇がある寺に宿した時、夜更けに数人が連歌をしました。

していたのは歌の会です。

続かない句

聞いていると1人が句を吟じましたが、附句が続かず皆消えてしまいました。

足りなかったのは一句だけでした。

宗祇の付句

次の夜も同様に現れたので宗祇が附句をすると、皆消えて二度と現れませんでした。

去ったのは句が付いたあとです。

執客の伝承地域

公的データベースの地域欄は山形県までで、市郡までは示されていません。

寺の名も記録に書かれていません。

山形県(やまがたけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

山形県の所在地:山形県

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

寺の名は記録に書かれていません。

執客の正体と考えられているもの

執客は、句の続きを待っていたとされる客です

害を出したという話ではありません。 語られているのは、附句が付けば去るという一点です。

残っていたのは歌の途中だけでした。

執客が登場する作品

執客を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは日本随筆大成に収められた煙霞綺談です。

歌や句を残して去る霊の話は各地にあり、連歌師の旅の逸話として語られました。

執客が登場する随筆

煙霞綺談

西村白烏の随筆。日本随筆大成第一期に収められています。

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執客についてよくある質問

執客とは何ですか。

山形県で、夜ごと寺に現れて連歌を続けようとしたと語られる客たちです。

どうすれば去るのですか。

宗祇が附句をすると皆消え、二度と現れなかったと記録されています。

宗祇とは誰ですか。

室町時代の連歌師で、各地を旅したことで知られます。

連歌とは何ですか。

上の句と下の句を人々が代わるがわる付けていく詩の遊びです。

執客と併せて覚えたい言葉・用語

連歌(れんが)

上の句と下の句を代わるがわる付けていく詩の遊びです。

附句(つけく)

前の句に続けて付ける句のことです。

宗祇(そうぎ)

室町時代の連歌師。各地を旅したことで知られます。

執客の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「執客」