山形県で、月ごとの景色が並び、最後の部屋で吹雪に遭って死ぬという座敷。
みるなの座敷とはどんな妖怪か
みるなの座敷はひとことで言えば、一年が並んだ座敷です。山形県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大友義助「最上地方の昔話について」(『山形民俗通信』会報特集号、1971年、26頁)を典拠に、男が禁を破って、見てはならない座敷に入っていく。第1の部屋は正月、次の部屋は2月の初午、次が3月の雛祭り、5月は田植え、6月は田の草取り、7月は盆踊り、9月は稲刈り、10月は脱穀。最後の見てはならない部屋に入ると、そこは12月の猛烈な吹雪で、男は吹雪どりに遭って死んでしまうと記します。
部屋を進むことが、月を進むことです。
正月から始まり、十二月で終わります。 終わりの部屋が、死ぬ部屋でした。
みるなの座敷の漢字表記と読み方
読みは「みるなのざしき」です。
見るなの座敷は、日本各地に伝わる昔話の型の名でもあります。 鶯の里などの名でも語られます。
吹雪どりは、吹雪に巻かれて動けなくなることをいいます。
どれも最後の一つで破れます。
みるなの座敷(みるなのざしき)
日文研データベースが示す呼称。
見るなの座敷(みるなのざしき)
昔話の型の名としての表記です。
みるなの座敷の姿と特徴
みるなの座敷に姿はありません。記録にあるのは、部屋の順です。
第一 … 正月。
第二 … 二月の初午。
第三 … 三月の雛祭り。
その先 … 五月は田植え、六月は田の草取り、七月は盆踊り。
さらに … 九月は稲刈り、十月は脱穀。
最後 … 十二月の猛烈な吹雪。
男は吹雪どりに遭って死んでしまいます。
みるなの座敷の伝承記録
禁を破って入る
男が禁を破って、見てはならない座敷に入っていきます。
止められていたのに、入っています。
月ごとの景色が並ぶ
第1の部屋は正月、次の部屋は2月の初午、次が3月の雛祭りです。
五月は田植え、六月は田の草取り、七月は盆踊り、九月は稲刈り、十月は脱穀です。
一年の仕事と祭りが、部屋の形で並びます。
最後の部屋は吹雪
最後の見てはならない部屋に入ると、そこは12月の猛烈な吹雪でした。
男は吹雪どりに遭って死んでしまいます。
春から始まった道が、冬で終わります。
みるなの座敷の伝承地域
公的データベースの地域欄は山形県を示します。
報告の題は最上地方の昔話で、県北部の伝えとして書かれています。
みるなの座敷の正体と考えられているもの
みるなの座敷は、一年を歩かせる座敷です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、禁を破ったことと、死んでしまったことです。
それでも、十二の部屋が数えられています。
この図鑑には見るなの禁にまつわる話をほかにも収めています。
みるなの座敷が登場する作品
みるなの座敷を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
見るなの座敷は昔話の型の名でもあり、各地で最後の部屋を開けて終わります。この図鑑には見るなの禁にまつわる話をほかにも収めています。
みるなの座敷が登場する学会誌
山形民俗通信
山形県民俗学会の会報です。1971年の特集号に大友義助の論考が載ります。
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みるなの座敷についてよくある質問
みるなの座敷とは何ですか。
山形県に伝わる、見てはならないとされた座敷の昔話です。
部屋には何がありますか。
正月から脱穀まで、月ごとの景色が並ぶと記録されています。
最後の部屋はどうなっていますか。
十二月の猛烈な吹雪だとされます。
男はどうなりましたか。
吹雪どりに遭って死んでしまったと記されています。
みるなの座敷と併せて覚えたい言葉・用語
初午(はつうま)
二月の最初の午の日に行う稲荷の祭りです。
吹雪どり(ふぶきどり)
吹雪に巻かれて動けなくなることです。
最上(もがみ)
山形県北部の地域名です。
みるなの座敷の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。