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東京都

山鬼(やまおに)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

山鬼  / ヤマオニ

人型の妖怪 各地の伝説

東京都青梅市で、白鹿に化けて日本武尊を悩ませ、山蛭を投げつけられて死んだという深山の邪神。

山鬼の姿を描いた図

NY066 「武蔵御嶽神社(東京都青梅市御岳山)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典

山鬼とはどんな妖怪か

山鬼は、白鹿に化けた深山の邪神です。東京都青梅市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、長谷川一郎大口真神と狼」(『民俗』相模民俗学会、1956年)を典拠に、日本武尊東征の際、御嶽山付近を通りかかった折、深山の邪神が白鹿に化けて、散々尊を悩ました。尊は占いして、鹿が山鬼であることを知り、山蛭を鹿に投げつけると、目に当たって死に、鬼神は正体を現した。深山で道に迷った際に尊を導いた白い狼には、山に留まって火災盗難を防ぐよう命じ、以後、狼は御嶽山の大口真神として祭り上げられたというと記します。

投げつけたのは山蛭です。

それが目に当たって、鹿は死に、鬼神は正体を現しました。

山鬼の漢字表記と読み方

読みは「やまおに」です。

日本武尊は、東国を平定したと伝えられる古代の皇子です。

「山蛭」は、山にすむ血を吸う虫です。

「大口真神」は狼を神としてまつる名です。

「御嶽山」は青梅市にある山です。

山鬼(やまおに)

日文研データベースが示す呼称。

白い鹿(しろいしか)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

大口真神(おおくちのまがみ)

記録が示す、狼をまつった名です。

山鬼の姿と特徴

山鬼の話は、記録に順を追って書かれています。

その時 … 日本武尊東征の際、御嶽山付近を通りかかった折。
したこと … 深山の邪神が白鹿に化けて、散々尊を悩ました。
尊の見立て … 占いして、鹿が山鬼であることを知った。
投げたもの … 山蛭。
当たったところ … 目。
その結果 … 鹿は死に、鬼神は正体を現した。
別に現れたもの … 深山で道に迷った際に尊を導いた白い狼。
尊の命 … 山に留まって火災盗難を防ぐこと。
その後 … 狼は御嶽山の大口真神として祭り上げられた。

山鬼そのものの姿は書かれていません。

山鬼の伝承記録

  1. 白鹿に化ける
  2. 占いで見破る
  3. 山蛭が目に当たる
  4. 狼が大口真神になる

白鹿に化ける

日本武尊東征の際、御嶽山付近を通りかかった折、深山の邪神が白鹿に化けて、散々尊を悩ましました。

化けたのは白い鹿です。

占いで見破る

尊は占いして、鹿が山鬼であることを知りました。

見破ったのは占いです。

山蛭が目に当たる

山蛭を鹿に投げつけると、目に当たって死に、鬼神は正体を現しました。

当たったのはでした。

狼が大口真神になる

尊を導いた白い狼には、山に留まって火災盗難を防ぐよう命じ、以後、狼は御嶽山の大口真神として祭り上げられたといいます。

役目は火災盗難を防ぐことです。

山鬼の伝承地域

公的データベースの地域欄は東京都青梅市を示します。

記録は山の名を御嶽山と書いています。

御嶽山(みたけさん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

御嶽山の所在地:東京都青梅市御岳山

報告は相模民俗学会の民俗によります。

武蔵御嶽神社があります。

山鬼の正体と考えられているもの

山鬼は、白鹿に化けたとされる深山の邪神です

この話の落ち着き先は狼のほうです。 語られているのは、どう見破られたかと、そのあと誰が何を命じられたかです。

火災盗難を防ぐという命が、御嶽山の大口真神の役目そのものになっています。

山鬼が登場する作品

山鬼を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。

狼を神としてまつる信仰は関東の山地に広く、火災盗難を防ぐお札で知られます。

山鬼が登場する学会誌

民俗

相模民俗学会が出した雑誌です。1956年の号に大口真神と狼が載ります。

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山鬼についてよくある質問

山鬼とは何ですか。

東京都青梅市で、白鹿に化けて日本武尊を悩ませたと語られる深山の邪神です。

どう見破られたのですか。

尊が占いして、鹿が山鬼であることを知ったといいます。

何を投げたのですか。

山蛭です。目に当たって鹿は死んだと記録されています。

大口真神とは何ですか。

尊を導いた白い狼を、御嶽山にまつった名です。

山鬼と併せて覚えたい言葉・用語

日本武尊(やまとたけるのみこと)

東国を平定したと伝えられる古代の皇子です。

山蛭(やまびる)

山にすむ血を吸う虫です。

大口真神(おおくちのまがみ)

狼を神としてまつる名です。

山鬼の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「白い鹿,山鬼」