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東京都

霊音(れいおん)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

霊音  / レイオン

そのほか 各地の伝説

東京都東大和市で、行基が樹林の間に聞いたという経を唱える声。四度目に異香が薫り聖人が現れた。

霊音の姿を描いた図

DS80s 「村山上貯水池(東京都東大和市)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典

霊音とはどんな妖怪か

霊音は、樹林の間から聞こえた声です。東京都東大和市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、靑野淸村山貯水池を廻る伝説」(『旅と伝説』三元社、1929年)を典拠に、『山口観世音縁起』を引いて、聖武天皇の頃、行基菩薩が遊行で際現村山貯水池近くに至った時、樹林の間から千手陀羅尼(経文)を唱える声が聞こえた。菩薩は樹に掛け霊音を感じつつ経文を唱え、夜四度目を繰り返した時異香が四方に薫り霊光輝き千手千眼の聖人が現じなされた。菩薩は感極まってその後千手の尊像を造ったと記します。

数えられています。

唱えたのは夜四度目、そのときに現れました。

霊音の漢字表記と読み方

読みは「れいおん」です。

行基は奈良時代の僧で、諸国をめぐって寺や橋を造りました。

「遊行」は諸国をめぐり歩くことです。

「千手陀羅尼」は千手観音の経文です。

「異香」は、この世のものでない香りのことです。

霊音(れいおん)

日文研データベースが示す呼称。

霊光(れいこう)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

聖人(しょうにん)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

霊音の姿と特徴

霊音の話は、記録に順を追って書かれています。

そのころ … 聖武天皇の頃。
その人 … 行基菩薩。
していたこと … 遊行。
着いた場所 … 村山貯水池近く。
聞こえたもの … 樹林の間から千手陀羅尼を唱える声。
したこと … 樹に掛け霊音を感じつつ経文を唱えた。
四度目に起きたこと(一) … 異香が四方に薫った。
四度目に起きたこと(二) … 霊光輝いた。
現れたもの … 千手千眼の聖人。
その後 … 菩薩は千手の尊像を造った。

声の主は書かれていません。

霊音の伝承記録

  1. 樹林の間の声
  2. 経文を唱え返す
  3. 四度目に異香
  4. 千手の尊像

樹林の間の声

行基菩薩が遊行で村山貯水池近くに至った時、樹林の間から千手陀羅尼(経文)を唱える声が聞こえました。

聞こえたのは林の中からです。

経文を唱え返す

菩薩は樹に掛け霊音を感じつつ経文を唱えました。

応えたのは同じ経です。

四度目に異香

夜四度目を繰り返した時異香が四方に薫り霊光輝きました。

変わったのは四度目です。

千手の尊像

千手千眼の聖人が現じなされ、菩薩は感極まってその後千手の尊像を造りました。

残ったのはです。

霊音の伝承地域

公的データベースの地域欄は東京都東大和市を示します。

論文名は村山貯水池を廻る伝説です。

村山貯水池(むらやまちょすいち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

村山貯水池の所在地:東京都東大和市

報告は三元社の旅と伝説によります。

記録は『山口観世音縁起』を引いています。

霊音の正体と考えられているもの

霊音は、樹林の間から聞こえた声です

祟ってはいません。 語られているのは、何が聞こえたかと、四度目に何が起きたかです。

寺の縁起として語られているので、像が造られるところで結ばれます。

霊音が登場する作品

霊音を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

行基が諸国で霊験に出会う話は各地にあり、寺の縁起として語られます。

霊音が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1929年の号に村山貯水池を廻る伝説が載ります。

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霊音についてよくある質問

霊音とは何ですか。

東京都東大和市で、行基が樹林の間に聞いたと語られる経を唱える声です。

いつのことですか。

聖武天皇の頃と記録されています。

何度唱えたのですか。

夜四度目を繰り返した時に異香が薫ったといいます。

そのあとどうなりましたか。

千手千眼の聖人が現れ、行基は千手の尊像を造りました。

霊音と併せて覚えたい言葉・用語

行基(ぎょうき)

奈良時代の僧で、諸国をめぐって寺や橋を造りました。

遊行(ゆぎょう)

諸国をめぐり歩くことです。

異香(いきょう)

この世のものでない香りのことです。

霊音の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「霊音,霊光,聖人」