栃木県芳賀郡で、山奥で氷を割っていたもの。畑に目じるしを立てればそこには雹を降らせないと言った。

山のアラシとはどんな妖怪か
山のアラシは、氷を割って雹にするものです。栃木県芳賀郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、高橋勝利「田や畑の中央に棒をさすこと」(『民俗学』民俗学会、1930年)を典拠に、昔ある人が山奥へ入ったとき、氷を割っている山のアラシに会った。雹にして降らせるのだが、畑に目じるしを立てればそこには降らせないと言った。今畑に棒を立てるのはこのためであると記します。
逃れる道が示されています。
畑に目じるしを立てれば、そこには降らせないというのです。
山のアラシの漢字表記と読み方
読みは「やまのあらし」です。
「雹」は空から降る氷のつぶです。
「目じるし」は、ここが畑だと分かるようにする印です。
論文名の「田や畑の中央に棒をさすこと」が、この習わしを指しています。
山のアラシ(やまのあらし)
日文研データベースが示す呼称。
雹(ひょう)
記録が示す、降らせるものです。
山のアラシの姿と特徴
山のアラシの話は、記録に短く書かれています。
その人 … 昔ある人。
行った先 … 山奥。
していたこと … 氷を割っている。
するつもりのこと … 雹にして降らせる。
逃れる道 … 畑に目じるしを立てる。
その効き目 … そこには降らせない。
今に残ること … 畑に棒を立てる。
山のアラシの姿は書かれていません。
山のアラシの伝承記録
氷を割っていた
昔ある人が山奥へ入ったとき、氷を割っている山のアラシに会いました。
手にしていたのは氷です。
雹にして降らせる
雹にして降らせるのだといいます。
割った氷が雹になります。
目じるしを立てる
畑に目じるしを立てればそこには降らせないと言いました。
避け方を当人が教えました。
棒を立てる習わし
今畑に棒を立てるのはこのためです。
残ったのは棒です。
山のアラシの伝承地域
公的データベースの地域欄は栃木県芳賀郡、区町村名の欄は益子町を示します。
論文名は田や畑の中央に棒をさすことです。
山のアラシの正体と考えられているもの
山のアラシは、雹を降らせるとされたものです。
人を襲ってはいません。 語られているのは、何をしていたかと、どうすれば避けられるかです。
当人が避け方を教えたという運びが、畑の棒という今も見える形になっています。
山のアラシが登場する作品
山のアラシを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗学の雑誌です。
畑に棒を立てて雹を避ける習わしは関東の畑作地に広く、由来を語る話を伴います。
山のアラシが登場する学会誌
民俗学
民俗学会が出した雑誌です。1930年の号に田や畑の中央に棒をさすことが載ります。
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山のアラシについてよくある質問
山のアラシとは何ですか。
栃木県芳賀郡で、山奥で氷を割っていたとされるものです。
何をするのですか。
氷を雹にして降らせると記録されています。
避ける方法はありますか。
畑に目じるしを立てればそこには降らせないといいます。
いまも残っていますか。
畑に棒を立てるのはこのためだと記録されています。
山のアラシと併せて覚えたい言葉・用語
雹(ひょう)
空から降る氷のつぶです。
益子(ましこ)
栃木県芳賀郡の町です。
目じるし(めじるし)
ここが畑だと分かるようにする印です。
山のアラシの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。