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栃木県

山のアラシ(やまのあらし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山のアラシ  / ヤマノアラシ

風の妖怪 各地の伝説

栃木県芳賀郡で、山奥で氷を割っていたもの。畑に目じるしを立てればそこには雹を降らせないと言った。

山のアラシの姿を描いた図

小石川人晃 「長堤の県道四十一号(栃木県芳賀郡益子町)」 2016年 / CC BY 4.0 出典

山のアラシとはどんな妖怪か

山のアラシは、氷を割って雹にするものです。栃木県芳賀郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、高橋勝利田や畑の中央に棒をさすこと」(『民俗学』民俗学会、1930年)を典拠に、昔ある人が山奥へ入ったとき、氷を割っている山のアラシに会った。雹にして降らせるのだが、畑に目じるしを立てればそこには降らせないと言った。今畑に棒を立てるのはこのためであると記します。

逃れる道が示されています。

畑に目じるしを立てれば、そこには降らせないというのです。

山のアラシの漢字表記と読み方

読みは「やまのあらし」です。

「雹」は空から降る氷のつぶです。

「目じるし」は、ここが畑だと分かるようにする印です。

論文名の「田や畑の中央に棒をさすこと」が、この習わしを指しています。

山のアラシ(やまのあらし)

日文研データベースが示す呼称。

雹(ひょう)

記録が示す、降らせるものです。

山のアラシの姿と特徴

山のアラシの話は、記録に短く書かれています。

その人 … 昔ある人。
行った先 … 山奥。
していたこと … 氷を割っている。
するつもりのこと … 雹にして降らせる。
逃れる道 … 畑に目じるしを立てる。
その効き目 … そこには降らせない。
今に残ること … 畑に棒を立てる。

山のアラシの姿は書かれていません。

山のアラシの伝承記録

  1. 氷を割っていた
  2. 雹にして降らせる
  3. 目じるしを立てる
  4. 棒を立てる習わし

氷を割っていた

昔ある人が山奥へ入ったとき、氷を割っている山のアラシに会いました。

手にしていたのはです。

雹にして降らせる

雹にして降らせるのだといいます。

割った氷がになります。

目じるしを立てる

畑に目じるしを立てればそこには降らせないと言いました。

避け方を当人が教えました。

棒を立てる習わし

今畑に棒を立てるのはこのためです。

残ったのはです。

山のアラシの伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県芳賀郡、区町村名の欄は益子町を示します。

論文名は田や畑の中央に棒をさすことです。

益子町(ましこまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

益子町の所在地:栃木県芳賀郡益子町

報告は民俗学会の民俗学によります。

八溝山地の西のふもとにあたります。

山のアラシの正体と考えられているもの

山のアラシは、雹を降らせるとされたものです

人を襲ってはいません。 語られているのは、何をしていたかと、どうすれば避けられるかです。

当人が避け方を教えたという運びが、畑の棒という今も見える形になっています。

山のアラシが登場する作品

山のアラシを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗学の雑誌です。

畑に棒を立てて雹を避ける習わしは関東の畑作地に広く、由来を語る話を伴います。

山のアラシが登場する学会誌

民俗学

民俗学会が出した雑誌です。1930年の号に田や畑の中央に棒をさすことが載ります。

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山のアラシについてよくある質問

山のアラシとは何ですか。

栃木県芳賀郡で、山奥で氷を割っていたとされるものです。

何をするのですか。

氷を雹にして降らせると記録されています。

避ける方法はありますか。

畑に目じるしを立てればそこには降らせないといいます。

いまも残っていますか。

畑に棒を立てるのはこのためだと記録されています。

山のアラシと併せて覚えたい言葉・用語

(ひょう)

空から降る氷のつぶです。

益子(ましこ)

栃木県芳賀郡の町です。

目じるし(めじるし)

ここが畑だと分かるようにする印です。

山のアラシの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山のアラシ」