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栃木県

鱗魚(りんぎょ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

鱗魚  / リンギョ

水の妖怪 各地の伝説

栃木県日光市で、下野側の湖の魚はみな鱗がなく、越後にかかる二つの湖の魚には鱗があるという。

鱗魚の姿を描いた図

Σ64 「湯ノ湖(栃木県日光市)」 2017年 / CC BY 3.0 出典

鱗魚とはどんな妖怪か

鱗魚は、国境で鱗が分かれる魚です。栃木県日光市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大田南畝半日閑話」(『日本随筆大成第1期』吉川弘文館、1975年)を典拠に、日光山の頂上には、48の湖がある。右下野の湖水に住む鱗魚は、全て鱗がないという。越後へかかっている2つの湖水の魚には、いずれも鱗があるというと記します。

線が引かれています。

下野の湖では鱗がなく、越後へかかっている2つの湖水では鱗があるのです。

この図鑑には霊魚(京都)も収めています。

鱗魚の漢字表記と読み方

読みは「りんぎょ」です。

「下野」はいまの栃木県にあたる昔の国の名です。

「越後」はいまの新潟県にあたる昔の国の名です。

「湖水」は湖のことです。

この図鑑には霊魚(京都)も収めています。

鱗魚(りんぎょ)

日文研データベースが示す呼称。

下野(しもつけ)

記録が示す、鱗のない側の国名です。

鱗魚の姿と特徴

鱗魚のことは、記録に短く書かれています。

その場所 … 日光山の頂上。
湖の数 … 四十八。
下野の湖の魚 … 全て鱗がない。
越後へかかっている湖 … 二つ。
その魚 … いずれも鱗がある。

魚の大きさは書かれていません。

鱗魚の伝承記録

  1. 頂上の四十八の湖
  2. 下野の魚は鱗がない
  3. 越後の魚には鱗

頂上の四十八の湖

日光山の頂上には、48の湖があります。

数は四十八です。

下野の魚は鱗がない

右下野の湖水に住む鱗魚は、全て鱗がないといいます。

欠けているのはです。

越後の魚には鱗

越後へかかっている2つの湖水の魚には、いずれも鱗があるといいます。

分かれ目は国境です。

鱗魚の伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県日光市を示します。

記録は日光山の頂上と書いています。

日光山(にっこうさん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

日光山の所在地:栃木県日光市

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

記録は大田南畝の半日閑話です。

鱗魚の正体と考えられているもの

鱗魚は、国境で鱗が分かれる魚です

祟ってはいません。 語られているのは、どちらの湖に鱗があるかだけです。

国の境で魚の姿が変わるという言い方が、土地の違いを魚に映しています。

この図鑑には霊魚(京都)も収めています。

鱗魚が登場する作品

鱗魚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。

山上の湖の魚に鱗がないという話は各地にあり、聖地であることの証しとして語られます。

鱗魚が登場する随筆

日本随筆大成第1期

吉川弘文館が1975年に出した叢書です。大田南畝の半日閑話を収めます。

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鱗魚についてよくある質問

鱗魚とは何ですか。

栃木県日光市で、日光山の湖に住むとされた魚です。

湖はいくつありますか。

日光山の頂上には四十八の湖があると記録されています。

鱗はあるのですか。

下野の湖水の魚は全て鱗がないといいます。

越後側では。

越後へかかっている二つの湖水の魚には、いずれも鱗があるといいます。

鱗魚と併せて覚えたい言葉・用語

下野(しもつけ)

いまの栃木県にあたる昔の国の名です。

越後(えちご)

いまの新潟県にあたる昔の国の名です。

半日閑話(はんにちかんわ)

大田南畝が書き留めた随筆です。

鱗魚の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鱗魚」