静岡県森町で、炉や火鉢の灰をかきまわすと出てくるぞと言われた、オバケのようなもの。

ユリバーサとはどんな妖怪か
ユリバーサは、灰をいじると出ると言われたものです。静岡県周智郡森町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、増田昭子「ユリバーサの話」(『民俗』相模民俗学会、1997年)を典拠に、話者を岩附憲一郎として、周智郡森町鍛冶島の岩附憲一郎氏の話によれば、ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじったり、ヒバチの中の灰をかきまわしたりすると、「ユリバーサが出てくるぞ」と大人に言われ、怖かったという。ユリバーサはオバケのようなものだと思っていたという。ユリバーサはユリババと呼ぶ場合もあると記します。
姿を見た人はいません。
話した人もオバケのようなものだと思っていた、と言うだけです。
ユリバーサの漢字表記と読み方
読みは「ゆりばーさ」です。
記録は「ユルイ」に括弧で「炉」と添えています。
「ヒバシ」は炭をはさむ金属の箸です。
「ヒバチ」は炭を入れて暖をとる器です。
「鍛冶島」は森町の集落の名です。
ユリバーサ(ゆりばーさ)
日文研データベースが示す呼称。
ユリババ(ゆりばば)
記録が示すもう一つの呼び名です。
ユリバーサの姿と特徴
ユリバーサのことは、記録に短く書かれています。
してはいけないこと(一) … ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじる。
してはいけないこと(二) … ヒバチの中の灰をかきまわす。
大人の言葉 … ユリバーサが出てくるぞ。
子どもの気持ち … 怖かった。
その見立て … オバケのようなもの。
もう一つの呼び名 … ユリババ。
ユリバーサの姿は書かれていません。
ユリバーサの伝承記録
灰をいじる
ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじったり、ヒバチの中の灰をかきまわしたりします。
触るのは灰です。
出てくるぞ
すると「ユリバーサが出てくるぞ」と大人に言われ、怖かったといいます。
言ったのは大人です。
オバケのようなもの
ユリバーサはオバケのようなものだと思っていたといいます。
姿は分からないままです。
ユリバーサの伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県周智郡、区町村名の欄は森町を示します。
記録は集落の名を鍛冶島と書いています。
ユリバーサの正体と考えられているもの
ユリバーサは、灰をいじると出ると言われたものです。
姿を見た人はいません。 語られているのは、いつ言われたかと、子どもがどう受け取ったかです。
囲炉裏の灰を荒らさせないための言葉が、名を持つものになっています。
ユリバーサが登場する作品
ユリバーサを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。
囲炉裏や火鉢の灰を荒らすなという戒めは各地にあり、それぞれ違う名のものが持ち出されます。
ユリバーサが登場する学会誌
民俗
相模民俗学会が出した雑誌です。1997年の号にユリバーサの話が載ります。
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ユリバーサについてよくある質問
ユリバーサとは何ですか。
静岡県森町で、灰をいじると出てくると言われたものです。
いつ言われたのですか。
炉や火鉢の灰をヒバシでいじったりかきまわしたりしたときです。
どんな姿ですか。
オバケのようなものだと思っていたと記録されています。
ほかの呼び名はありますか。
ユリババと呼ぶ場合もあります。
ユリバーサと併せて覚えたい言葉・用語
ユルイ(ゆるい)
囲炉裏のことです。
ヒバシ(ひばし)
炭をはさむ金属の箸です。
鍛冶島(かじしま)
静岡県森町の集落の名です。
ユリバーサの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。