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静岡県

ユリバーサ(ゆりばーさ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ユリバーサ  / ユリバーサ

そのほか 各地の伝説

静岡県森町で、炉や火鉢の灰をかきまわすと出てくるぞと言われた、オバケのようなもの。

ユリバーサの姿を描いた図

Saigen Jiro 「小國神社の杉並木(静岡県周智郡森町)」 2018年 / CC0 出典

ユリバーサとはどんな妖怪か

ユリバーサは、灰をいじると出ると言われたものです。静岡県周智郡森町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、増田昭子ユリバーサの話」(『民俗』相模民俗学会、1997年)を典拠に、話者を岩附憲一郎として、周智郡森町鍛冶島の岩附憲一郎氏の話によれば、ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじったり、ヒバチの中の灰をかきまわしたりすると、「ユリバーサが出てくるぞ」と大人に言われ、怖かったという。ユリバーサはオバケのようなものだと思っていたという。ユリバーサはユリババと呼ぶ場合もあると記します。

姿を見た人はいません。

話した人もオバケのようなものだと思っていた、と言うだけです。

ユリバーサの漢字表記と読み方

読みは「ゆりばーさ」です。

記録は「ユルイ」に括弧で「炉」と添えています。

「ヒバシ」は炭をはさむ金属の箸です。

「ヒバチ」は炭を入れて暖をとる器です。

「鍛冶島」は森町の集落の名です。

ユリバーサ(ゆりばーさ)

日文研データベースが示す呼称。

ユリババ(ゆりばば)

記録が示すもう一つの呼び名です。

ユリバーサの姿と特徴

ユリバーサのことは、記録に短く書かれています。

してはいけないこと(一) … ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじる。
してはいけないこと(二) … ヒバチの中の灰をかきまわす。
大人の言葉 … ユリバーサが出てくるぞ。
子どもの気持ち … 怖かった。
その見立て … オバケのようなもの。
もう一つの呼び名 … ユリババ。

ユリバーサの姿は書かれていません。

ユリバーサの伝承記録

  1. 灰をいじる
  2. 出てくるぞ
  3. オバケのようなもの

灰をいじる

ユルイ(炉)の中の灰をヒバシでいじったり、ヒバチの中の灰をかきまわしたりします。

触るのはです。

出てくるぞ

すると「ユリバーサが出てくるぞ」と大人に言われ、怖かったといいます。

言ったのは大人です。

オバケのようなもの

ユリバーサはオバケのようなものだと思っていたといいます。

姿は分からないままです。

ユリバーサの伝承地域

公的データベースの地域欄は静岡県周智郡、区町村名の欄は森町を示します。

記録は集落の名を鍛冶島と書いています。

鍛冶島(かじしま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

鍛冶島の所在地:静岡県周智郡森町

報告は相模民俗学会の民俗によります。

話者は岩附憲一郎氏です。

ユリバーサの正体と考えられているもの

ユリバーサは、灰をいじると出ると言われたものです

姿を見た人はいません。 語られているのは、いつ言われたかと、子どもがどう受け取ったかです。

囲炉裏の灰を荒らさせないための言葉が、名を持つものになっています。

ユリバーサが登場する作品

ユリバーサを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。

囲炉裏や火鉢の灰を荒らすなという戒めは各地にあり、それぞれ違う名のものが持ち出されます。

ユリバーサが登場する学会誌

民俗

相模民俗学会が出した雑誌です。1997年の号にユリバーサの話が載ります。

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ユリバーサについてよくある質問

ユリバーサとは何ですか。

静岡県森町で、灰をいじると出てくると言われたものです。

いつ言われたのですか。

炉や火鉢の灰をヒバシでいじったりかきまわしたりしたときです。

どんな姿ですか。

オバケのようなものだと思っていたと記録されています。

ほかの呼び名はありますか。

ユリババと呼ぶ場合もあります。

ユリバーサと併せて覚えたい言葉・用語

ユルイ(ゆるい)

囲炉裏のことです。

ヒバシ(ひばし)

炭をはさむ金属の箸です。

鍛冶島(かじしま)

静岡県森町の集落の名です。

ユリバーサの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ユリバーサ,ユリババ」