静岡県静岡市清水区の三保松原で採れる小石。石の面に一の字の印がひとりでに付いている。

一文字石とはどんな妖怪か
一文字石は、一の字の付いた小石です。静岡県静岡市清水区の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、栗原信充「柳庵随筆」(『日本随筆大成第二期』吉川弘文館、1974年)を典拠に、駿河国の三穂松原のなかに、石面に自然と一文字の印が付いた小石が取れる場所がある。この書体は篆真草八分の書体であるというと記します。
書きぶりまで見分けています。
信濃の岐蘇山にも同じような石があると結ばれます。
この図鑑には霊石(静岡)も収めています。
一文字石の漢字表記と読み方
読みは「いちもんじいし」です。
記録は三保松原を「三穂松原」と書いています。
「篆真草八分」は、篆書・真書・草書・八分という書体の呼び名です。
「駿河国」は、今の静岡県の中部にあたります。
この図鑑には霊石(静岡)も収めています。
一文字石(いちもんじいし)
日文研データベースが示す呼称です。
三穂松原(みほのまつばら)
記録の書き方です。三保松原のことです。
岐蘇山(きそやま)
記録が示す、信濃の同じような石が採れる山です。
一文字石の姿と特徴
一文字石の話は、記録に短く書かれています。
その場所 … 駿河国の三穂松原のなか。
取れるもの … 小石。
その面のもの … 自然と付いた一文字の印。
その書体 … 篆真草八分。
ほかの場所 … 信濃の岐蘇山。
そこにあるもの … 同じような石。
石の大きさは書かれていません。
一文字石の伝承記録
三保松原の小石
駿河国の三穂松原のなかに、小石が取れる場所があります。
採れるのは松原の中です。
自然と付いた一文字
石面に自然と一文字の印が付いています。
付いているのは一の字です。
四つの書体
この書体は篆真草八分の書体であるといいます。
見分けられているのは書きぶりです。
信濃にも
信濃の岐蘇山にも同じような石があります。
あるのはもう一か所です。
一文字石の伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県、市郡名の欄は静岡市、区町村名の欄は清水区を示します。
記録はもう一か所、信濃の岐蘇山を挙げています。
一文字石の正体と考えられているもの
一文字石は、一の字の付いた小石です。
怪しいふるまいはありません。 語られているのは、どこで採れるかと、その字がどんな書体かです。
人が彫ったのではなく自然と付いたとされているところが、この石の不思議です。
この図鑑には霊石(静岡)も収めています。
一文字石が登場する作品
一文字石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸時代の随筆です。
石の面に文字が現れる話は各地にあり、字石や文字石の名で書き留められてきました。
一文字石が登場する随筆
柳庵随筆
栗原信充が書いた随筆です。日本随筆大成第二期に収められています。
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一文字石についてよくある質問
一文字石とは何ですか。
静岡県静岡市清水区の三保松原で採れる、一の字の印が付いた小石です。
字は誰が彫ったのですか。
自然と付いたものだと記録されています。
どんな書体ですか。
篆真草八分の書体であるといいます。
ほかの場所にもありますか。
信濃の岐蘇山にも同じような石があると記されています。
一文字石と併せて覚えたい言葉・用語
駿河国(するがのくに)
今の静岡県の中部にあたる国の名です。
篆書(てんしょ)
漢字の古い書体のひとつです。
三保松原(みほのまつばら)
静岡市清水区にある松原です。富士山を望む景で知られます。
一文字石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。