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島根県

竜蛇(りゅうだ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

竜蛇  / リュウダ

蛇と竜 各地の伝説

島根県松江市の佐陀社で、神事のあいだ沖から波に乗って来るという金色の小蛇。藻に乗せて社に献じた。

竜蛇の姿を描いた図

Kamdoomi 「佐太神社(島根県松江市鹿島町)」 2020年 / CC0 出典

竜蛇とはどんな妖怪か

竜蛇は、波に乗って来る金色の小蛇です。島根県松江市鹿島町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、菊岡沾凉諸国里人談」(『日本随筆大成第二期』吉川弘文館、1975年)を典拠に、出雲国秋鹿郡佐陀社での、11月11日から15日まで行われる神事では、沖から1尺ばかりの金色の小蛇が1匹波に乗って磯に来る。この蛇を竜蛇という。神官は潔斎して磯でこの蛇を待ち、蛇が来ると藻を手に持つ。すると蛇はその上に乗るのでそれを社前に献じる。これは海神から佐陀社の献上であると記します。

手で触れずに受けます。

神官は藻を手に持つと、蛇のほうがその上に乗るのです。

この図鑑には竜王池(愛媛)も収めています。

竜蛇の漢字表記と読み方

読みは「りゅうだ」です。

「潔斎」は、身を清めて慎むことです。

「一尺」はおよそ三十センチです。

「秋鹿郡」は出雲国の郡で、いまの松江市の一部です。

この図鑑には竜王池(愛媛)も収めています。

竜蛇(りゅうだ)

日文研データベースが示す呼称。

佐陀社(さだしゃ)

記録が示す、献じる先の社です。

竜蛇の姿と特徴

竜蛇の神事は、記録に順を追って書かれています。

その社 … 出雲国秋鹿郡の佐陀社。
その日取り … 十一月十一日から十五日まで。
来る方角 … 沖から。
その姿 … 一尺ばかりの金色の小蛇が一匹。
来かた … 波に乗って磯に来る。
その呼び名 … 竜蛇。
神官のすること … 潔斎して磯で待ち、蛇が来ると藻を手に持つ。
蛇のすること … その上に乗る。
そのあと … 社前に献じる。
その意味 … 海神から佐陀社への献上。

蛇の模様は書かれていません。

竜蛇の伝承記録

  1. 十一月の神事
  2. 沖から波に乗る
  3. 藻に乗せて受ける
  4. 海神からの献上

十一月の神事

佐陀社での、11月11日から15日まで行われる神事があります。

日取りが決まっています。

沖から波に乗る

沖から1尺ばかりの金色の小蛇が1匹波に乗って磯に来ます。

来るのは海のほうからです。

藻に乗せて受ける

神官は潔斎して磯でこの蛇を待ち、蛇が来ると藻を手に持ちます。すると蛇はその上に乗ります。

受けるのは藻の上です。

海神からの献上

それを社前に献じます。これは海神から佐陀社の献上です。

贈り主は海の神です。

竜蛇の伝承地域

公的データベースの地域欄は島根県松江市、区町村名の欄は鹿島町を示します。

記録の秋鹿郡佐陀社は、いまの松江市鹿島町の佐太神社にあたります。

佐太神社(さだじんじゃ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

佐太神社の所在地:島根県松江市鹿島町

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

記録は佐陀社と書いています。

竜蛇の正体と考えられているもの

竜蛇は、海から届くとされた金色の小蛇です

害をなしてはいません。 語られているのは、いつ来るかと、どう受けるかです。

手で掴まず藻に乗せるという受け方が、献上を受ける作法になっています。

この図鑑には竜王池(愛媛)も収めています。

竜蛇が登場する作品

竜蛇を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。

海から寄る蛇を神の使いとして迎える神事は出雲の海辺に伝わり、竜蛇さんの名で知られます。

竜蛇が登場する随筆

日本随筆大成第二期

吉川弘文館が1975年に出した叢書です。諸国里人談を収めます。

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竜蛇についてよくある質問

竜蛇とは何ですか。

島根県松江市の佐陀社に、沖から波に乗って来るとされた金色の小蛇です。

いつ来るのですか。

十一月十一日から十五日までの神事のあいだといいます。

どう受けるのですか。

神官が潔斎して磯で待ち、藻を手に持つと蛇がその上に乗ります。

誰からの献上ですか。

海神から佐陀社への献上と記録されています。

竜蛇と併せて覚えたい言葉・用語

潔斎(けっさい)

身を清めて慎むことです。

一尺(いっしゃく)

およそ三十センチです。

佐太神社(さだじんじゃ)

島根県松江市鹿島町の社です。

竜蛇の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「竜蛇」