滋賀県長浜市で、炭を焼くたびに小屋の屋根が焼け、竹を引きずる音がしたという城跡。

大将宮とはどんな妖怪か
大将宮はひとことで言えば、手放された土地です。滋賀県長浜市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会「九 口承文芸」(『余呉村の民俗―滋賀県伊香郡余呉村―』1970年)を典拠に、大将宮には昔城があったらしい。炭焼き用にこの土地を買った人がいたが、炭を焼くたびに小屋の屋根が焼けた。そのとき附近の山々には、竹を引きずるような音がしたという。炭焼きは諦め、土地は村のものになったと記します。
繰り返し起きています。
「炭を焼くたびに」とあり、一度きりではありません。 音も、そのたびに聞こえました。
大将宮の漢字表記と読み方
読みは「たいしょうみや」です。
余呉村は二〇〇五年に長浜市へ合併しました。
「炭焼き」は、木を蒸し焼きにして炭を作る山の仕事です。
「竹を引きずるような音」は、記録がそのまま書いている表し方です。
大将宮(たいしょうみや)
日文研データベースが示す呼称。
大将宮の土地(たいしょうみやのとち)
話の中で問題になった土地を指す言い方です。
大将宮の姿と特徴
大将宮の話は、記録に短く書かれています。
その土地 … 昔、城があったらしい。
買った人 … 炭焼き用に土地を買った人。
起きたこと … 炭を焼くたびに小屋の屋根が焼けた。
そのとき聞こえたもの … 附近の山々に、竹を引きずるような音。
結末 … 炭焼きは諦め、土地は村のものになった。
音の主は書かれていません。
大将宮の伝承記録
昔の城跡
大将宮には昔城があったらしいといいます。
土地に来歴があります。
焼けるたびの屋根
炭を焼くたびに小屋の屋根が焼けました。
繰り返し同じことが起きています。
竹を引きずる音
そのとき附近の山々には、竹を引きずるような音がしたといいます。
音は山の側から聞こえました。
村のものになる
炭焼きは諦め、土地は村のものになりました。
終わり方は手放すことでした。
大将宮の伝承地域
公的データベースの地域欄は滋賀県長浜市を示します。
報告書の題にある伊香郡余呉村は、いまの長浜市余呉町にあたります。
大将宮の正体と考えられているもの
大将宮は、使うことを許さなかったとされる土地です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、焼ける屋根と、竹を引きずる音だけです。
最後に土地は村のものになりました。
大将宮が登場する作品
大将宮を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗研究会の調査報告です。
城跡を使おうとして障りが起きる話は各地にあり、開発の前に祓いを行う習わしと結びついています。
大将宮が登場する調査報告
余呉村の民俗
東洋大学民俗研究会が一九七〇年に出した滋賀県伊香郡余呉村の調査報告です。
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大将宮についてよくある質問
大将宮とは何ですか。
滋賀県長浜市で、昔城があったとされ、炭焼きができなかったと語られる土地です。
何が起きましたか。
炭を焼くたびに小屋の屋根が焼けたと記録されています。
どんな音がしましたか。
附近の山々に、竹を引きずるような音がしたといいます。
土地はどうなりましたか。
炭焼きは諦められ、村のものになったと記録されています。
大将宮と併せて覚えたい言葉・用語
炭焼き(すみやき)
木を蒸し焼きにして炭を作る山の仕事です。
余呉(よご)
滋賀県長浜市の地名。余呉湖で知られます。
城跡(しろあと)
城のあった場所のことです。
大将宮の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。