沖縄県竹富町で、幼児の鳴き声がして震え、蹴った妻が発狂したという布団。

Yasu 「竹富島 西集落のサンマシャー(沖縄県八重山郡竹富町)」 2015年 / CC BY-SA 3.0 出典
泣きフトンとはどんな妖怪か
泣きフトンはひとことで言えば、人手に渡った布団です。沖縄県八重山郡竹富町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、『旅と伝説』(8巻5号通巻89号、1935年、33頁)の「泣きフトン」を典拠に、夫婦が、就寝中に死亡した息子の布団を、妹夫婦に譲った。その布団は質に流れ、ある夫婦がその布団を使っていたら、幼児の鳴き声がしたので、蹴飛ばした。しかし布団は振動し、鳴き声も続くので、妻は発狂してしまったと記します。
布団は、二度人手に渡っています。
譲られ、質に流れ、そして知らない夫婦のもとへ行きました。 由来を知る人は、もういません。
泣きフトンの漢字表記と読み方
読みは「なきふとん」です。
質に流れるとは、質屋に預けたものが期限を過ぎて売られることをいいます。 持ち主が変わります。
竹富町は、石垣島の周りの島々からなる町です。
どれも譲られた寝具が鳴きます。
泣きフトン(なきふとん)
日文研データベースが示す呼称。
布団(ふとん)
記録の中心にあるものです。
泣きフトンの姿と特徴
泣きフトンの姿は、記録に短く書かれています。
もの … 布団。
もとの持ち主 … 就寝中に死亡した息子。
譲った先 … 妹夫婦。
その後 … 質に流れる。
使った人 … ある夫婦。
起きたこと … 幼児の鳴き声がした。
蹴飛ばすと布団は振動し、鳴き声も続き、妻は発狂しました。
泣きフトンの伝承記録
息子の布団を譲る
夫婦が、就寝中に死亡した息子の布団を、妹夫婦に譲りました。
捨てずに、身内に渡しています。
質に流れる
その布団は質に流れました。
由来を知らない人の手に、渡っています。
蹴飛ばしても止まらない
ある夫婦がその布団を使っていたら、幼児の鳴き声がしたので、蹴飛ばしました。
しかし布団は振動し、鳴き声も続くので、妻は発狂してしまいました。
止めようとしたことで、かえって続いています。
泣きフトンの伝承地域
公的データベースの地域欄は沖縄県八重山郡竹富町を示します。
竹富町は竹富島や西表島など、石垣島の周りの島々からなります。
泣きフトンの正体と考えられているもの
泣きフトンは、持ち主が変わっても鳴いた布団です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、鳴き声と、振動だけです。
それでも、人が壊れています。
この図鑑には布団の話をほかにも収めています。
泣きフトンが登場する作品
泣きフトンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
死者の寝具にまつわる話は各地にあり、譲った先で起きる形をとります。この図鑑には布団の話をほかにも収めています。
泣きフトンが登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1935年の号に泣きフトンが載ります。
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泣きフトンについてよくある質問
泣きフトンとは何ですか。
沖縄県竹富町で、幼児の鳴き声がしたと伝わる布団です。
もとは誰の布団ですか。
就寝中に死亡した息子の布団と記録されています。
蹴るとどうなりますか。
布団は振動し、鳴き声も続いたとされます。
その夫婦はどうなりましたか。
妻は発狂してしまったと記されています。
泣きフトンと併せて覚えたい言葉・用語
質に流れる(しちにながれる)
質屋に預けたものが期限を過ぎて売られることです。
竹富町(たけとみちょう)
沖縄県八重山郡の町。多くの島からなります。
八重山(やえやま)
沖縄県の南西のはしの島々です。
泣きフトンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。