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岡山県

狐の道(きつねのみち)とはどんな妖怪か|姿と伝承

狐の道  / キツネノミチ

狐と狸 各地の伝説

岡山県高梁市で、村人が岩を避けて通り、上を歩けば連れ去られると恐れられた小道。

狐の道の姿を描いた図

Reggaeman 「備中松山城の本丸(岡山県高梁市内山下)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典

狐の道とはどんな妖怪か

狐の道はひとことで言えば、通ってはいけない筋です。岡山県高梁市本町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、三浦秀宥ナメラ筋系伝承魔道考」(『岡山民俗』岡山民俗学会、1954年)を典拠に、狐の道と呼ばれるところがある。その小道の中程に1ヶ所岩が突き出ていて、その下に穴があり狐が住み、夕方はその道を通り村里に出て、朝穴に帰るという。村人はその岩を避けて通る。岩の上を通ると狐の背に乗せて連れ去られ、岩を覗くと祟りがあると言う。また他にも狐の道があり、そこでは時々火が見え、夕方通ると狐に連れ去られ餌食になると言うと記します。

行き来の時刻が決まっています。

夕方に村里へ出て、朝に穴へ帰ります。 村人はその筋を避けて歩きました。

狐の道の漢字表記と読み方

読みは「きつねのみち」です。

「ナメラ筋」は、中国地方で通ってはならないとされた道筋の呼び名です。

「餌食」は、獣に食われるものを指す言い方です。

この図鑑には狐火(各地)も収めています。高梁のこの話にも、時々火が見えると書かれています。

狐の道(きつねのみち)

日文研データベースが示す呼称。

ナメラ筋(なめらすじ)

典拠の論文名に出る、通ってはならない筋の呼び名です。

狐の道の姿と特徴

狐の道の様子は、記録にはっきり書かれています。

もの … 小道。
目印 … 中程に一か所、岩が突き出ている。
その下 … 穴があり狐が住む。
夕方 … その道を通り村里に出る。
… 穴に帰る。
村人のすること … その岩を避けて通る。
岩の上を通ると … 狐の背に乗せて連れ去られる。
岩を覗くと … 祟りがある。
別の狐の道 … 時々火が見え、夕方通ると連れ去られ餌食になる。

狐の姿は書かれていません。

狐の道の伝承記録

  1. 突き出た岩
  2. 夕方に出て朝に帰る
  3. 岩を避けて通る
  4. もう一つの道

突き出た岩

その小道の中程に1ヶ所岩が突き出ていて、その下に穴があり狐が住みます。

目印がです。

夕方に出て朝に帰る

夕方はその道を通り村里に出て、朝穴に帰るといいます。

行き来の時刻が決まっています。

岩を避けて通る

村人はその岩を避けて通ります。岩の上を通ると狐の背に乗せて連れ去られ、岩を覗くと祟りがあるといいます。

やってはいけないことが二つ挙げられています。

もう一つの道

また他にも狐の道があり、そこでは時々火が見え、夕方通ると狐に連れ去られ餌食になるといいます。

道は一本ではありません。

狐の道の伝承地域

公的データベースの地域欄は岡山県高梁市本町を示します。

典拠の論文はナメラ筋系伝承魔道考と題され、通ってはならない筋を集めたものです。

高梁(たかはし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

高梁の所在地:岡山県高梁市本町

報告は岡山民俗学会の岡山民俗によります。

高梁川ぞいの城下町で、備中松山城のふもとにあたります。

狐の道の正体と考えられているもの

狐の道は、避けて通る筋として語られた道です

姿を見たという話ではありません。 語られているのは、通り道やってはいけないことです。

同じ形の言い伝えは中国地方に多く、ナメラ筋と呼ばれます。

この図鑑には狐火(各地)も収めています。

狐の道が登場する作品

狐の道を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは岡山の民俗学会の雑誌です。

通ってはならない筋の言い伝えは中国地方に多く、ナメラ筋の名で研究されました。

狐の道が登場する学会誌

岡山民俗

岡山民俗学会が出した雑誌です。1954年の号にナメラ筋系伝承魔道考が載ります。

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狐の道についてよくある質問

狐の道とは何ですか。

岡山県高梁市で、狐が行き来するとされ、村人が避けて通った小道です。

なぜ岩を避けるのですか。

岩の上を通ると狐の背に乗せて連れ去られ、覗くと祟りがあると言われたためです。

狐はいつ通りますか。

夕方に村里へ出て、朝に穴へ帰ると記録されています。

ナメラ筋とは何ですか。

中国地方で、通ってはならないとされた道筋の呼び名です。

狐の道と併せて覚えたい言葉・用語

ナメラ筋(なめらすじ)

中国地方で通ってはならないとされた道筋の呼び名です。

餌食(えじき)

獣に食われるもののことです。

高梁(たかはし)

岡山県西部の市。備中松山城の城下町です。

狐の道の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「狐の道」