大分県佐伯市の海岸の岩場にある井戸。神武天皇が水を飲んだといい、潮が満ちても真水である。

Mukai 「佐伯城の本丸石垣(大分県佐伯市)」 2015年 / CC BY-SA 4.0 出典
イダチの井戸とはどんな妖怪か
イダチの井戸は、潮が満ちても真水の井戸です。大分県佐伯市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「大分県南海部郡米水津村」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1976年)を典拠に、イダチの井戸というものがある。押出の鼻先にあり、神武天皇が水を飲んだという井戸であると記します。
海のただ中で塩からくなりません。
海岸の岩場で松が一本立っている。ここはどんなに潮が満ちてきても、真水であるというと結ばれます。
この図鑑には女夫石(大分)も収めています。
イダチの井戸の漢字表記と読み方
読みは「いだちのいど」です。
「鼻先」は、岬の先のことをいいます。
「真水」は、塩気のない水のことです。
「米水津」は、佐伯市の東部にあった村の名です。
この図鑑には女夫石(大分)も収めています。
イダチの井戸(いだちのいど)
日文研データベースが示す呼称です。
押出(おしだし)
記録が示す、井戸のある岬の名です。
イダチの井戸の姿と特徴
イダチの井戸の話は、記録に短く書かれています。
その名 … イダチの井戸。
その場所 … 押出の鼻先。
その伝え … 神武天皇が水を飲んだ。
まわりの様子 … 海岸の岩場。
立っているもの … 松が一本。
その水 … どんなに潮が満ちてきても真水。
井戸の深さは書かれていません。
イダチの井戸の伝承記録
押出の鼻先
イダチの井戸というものがあり、押出の鼻先にあります。
あるのは岬の先です。
神武天皇の水
神武天皇が水を飲んだという井戸です。
伝わるのは飲んだという話です。
岩場の一本松
海岸の岩場で松が一本立っています。
目じるしは一本の松です。
潮が満ちても真水
ここはどんなに潮が満ちてきても、真水であるといいます。
変わらないのは水の味です。
イダチの井戸の伝承地域
公的データベースの地域欄は大分県、市郡名の欄は佐伯市を示します。
報告の題は旧郡村名で大分県南海部郡米水津村と書かれています。
イダチの井戸の正体と考えられているもの
イダチの井戸は、潮が満ちても真水の井戸です。
怪しいものは出てきません。 語られているのは、誰が飲んだと伝わるかと、潮が満ちても変わらないことです。
海の岩場にありながら塩からくならないという一点が、この井戸の値打ちです。
この図鑑には女夫石(大分)も収めています。
イダチの井戸が登場する作品
イダチの井戸を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
海辺にありながら真水が湧く井戸は各地の岬にあり、貴人が飲んだという伝えを伴います。
イダチの井戸が登場する調査報告
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した報告です。1976年の号に米水津村が載ります。
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イダチの井戸についてよくある質問
イダチの井戸とは何ですか。
大分県佐伯市の海岸の岩場にある井戸です。
どこにありますか。
押出の鼻先にあり、松が一本立っていると記録されています。
どんな伝えがありますか。
神武天皇が水を飲んだ井戸だといいます。
潮が満ちるとどうなりますか。
どんなに潮が満ちてきても真水であるといいます。
イダチの井戸と併せて覚えたい言葉・用語
鼻先(はなさき)
岬の先のことをいいます。
真水(まみず)
塩気のない水のことです。
米水津(よのうづ)
大分県佐伯市の東部、リアス海岸に面した地区です。
イダチの井戸の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。