新潟県阿賀野市で、親鸞聖人の誓いのとおり、花一輪に八つの実をつけたという梅。

八房梅とはどんな妖怪か
八房梅は、誓いのとおりになった梅です。新潟県阿賀野市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、藤澤衛彦「梅品の多趣と其概念と名所伝説」(『旅と伝説』三元社、1928年)を典拠に、越後の国府に滞在していた親鸞聖人が宿の主人夫婦を教化した。聖人が梅の実を取って、浄土往生が間違いなければ、花一輪に八つの実をつけようと言った。その実を庭先に植えると、花は八重になり枝葉は四方に広がった。これを八房梅と呼ぶと記します。
証しとして立てられています。
「浄土往生が間違いなければ」という条件を、梅が示すことになりました。
八房梅の漢字表記と読み方
読みは「やつふさうめ」です。
親鸞は浄土真宗を開いた僧で、越後に流されました。
「教化」は、教えを説いて導くことです。
「浄土往生」は、死んで極楽浄土に生まれることです。
「八重」は花びらが重なって咲く形です。
八房梅(やつふさうめ)
日文研データベースが示す呼称。
八房の梅(やつふさのうめ)
同じものを指す言い方です。
八房梅の姿と特徴
八房梅の話は、記録に順を追って書かれています。
その人 … 越後の国府に滞在していた親鸞聖人。
したこと … 宿の主人夫婦を教化した。
取ったもの … 梅の実。
言ったこと … 浄土往生が間違いなければ、花一輪に八つの実をつけよう。
したこと … その実を庭先に植えた。
起きたこと(一) … 花は八重になった。
起きたこと(二) … 枝葉は四方に広がった。
その名 … 八房梅。
木の高さは書かれていません。
八房梅の伝承記録
宿の夫婦を教化する
越後の国府に滞在していた親鸞聖人が宿の主人夫婦を教化しました。
泊まった先で説いています。
八つの実をつけよう
聖人が梅の実を取って、浄土往生が間違いなければ、花一輪に八つの実をつけようと言いました。
誓いを梅に託しました。
庭先に植える
その実を庭先に植えました。
植えたのは宿の庭です。
八重になる
花は八重になり枝葉は四方に広がりました。これを八房梅と呼びます。
証しは咲き方でした。
八房梅の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県阿賀野市を示します。
記録は越後の国府に滞在していたと書いています。
八房梅の正体と考えられているもの
八房梅は、誓いの証しとされた梅です。
怪しいものは出てきません。 語られているのは、誓いの言葉と、そのとおりに咲いたことです。
親鸞が越後に流された時期の話として、各地に同じ型が伝わります。
八房梅が登場する作品
八房梅を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
高僧の誓いのとおりに草木が育つ話は各地にあり、逆さ杖や八房梅の名で語られます。
八房梅が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1928年の号に梅品の多趣と其概念と名所伝説が載ります。
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八房梅についてよくある質問
八房梅とは何ですか。
新潟県阿賀野市で、花一輪に八つの実をつけたと語られる梅です。
誰の誓いですか。
親鸞聖人と記録されています。
何を誓ったのですか。
浄土往生が間違いなければ、花一輪に八つの実をつけようと言ったといいます。
どうなりましたか。
花は八重になり、枝葉は四方に広がったといいます。
八房梅と併せて覚えたい言葉・用語
親鸞(しんらん)
浄土真宗を開いた僧です。越後に流されました。
教化(きょうけ)
教えを説いて導くことです。
浄土往生(じょうどおうじょう)
死んで極楽浄土に生まれることです。
八房梅の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。