新潟県新潟市で、昇天しそこなったから弟と名づけられたという漆黒の蛇。

オジ蛇とはどんな妖怪か
オジ蛇はひとことで言えば、竜になりそこねた蛇です。新潟県新潟市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、加藤辰藏「続新津郷奇談(一)」(『高志路』6巻1号/通巻61号、1940年、50頁)を典拠に、オジ(弟)蛇は、昇天しそこなったので、落第という意味からオジと名づけられた。それは漆黒の色をしており、人に害を与えるものではないと記します。
名前の意味が書かれています。
オジは弟で、落第という意味だと記されます。 兄になれなかった蛇、という言い方です。
オジ蛇の漢字表記と読み方
読みは「おじへび」です。
オジは、家を継がない弟を指す言い方でもあります。 落第の意味に通じると記されます。
新津郷は、今の新潟市秋葉区から江南区にかけての地域をいいます。
どれも昇天が分かれ目です。
オジ蛇(おじへび)
日文研データベースが示す呼称。
弟蛇(おとうとへび)
記録が括弧で添える言い換えです。
オジ蛇の姿と特徴
オジ蛇の姿は、記録に短く書かれています。
名の由来 … 昇天しそこなったこと。
その意味 … 落第。
呼び名 … オジ、つまり弟。
色 … 漆黒。
害 … 人に害を与えるものではない。
大きさ … 記されていません。
どこで見られるかは書かれていません。
オジ蛇の伝承記録
昇天しそこなう
オジ蛇は、昇天しそこなったといいます。
竜になる道の、途中で落ちています。
落第だから弟
落第という意味から、オジと名づけられました。
付いたのは弟の名でした。
名前そのものが、しくじりの記録になっています。
害は与えない
それは漆黒の色をしており、人にはおとなしいものです。
語られているのは色だけです。
色だけが、はっきり書かれています。
オジ蛇の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県新潟市江南区を示します。
江南区は阿賀野川と信濃川にはさまれた低地にあたります。
オジ蛇の正体と考えられているもの
オジ蛇は、なりそこねたことが名になった蛇です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、害を与えるものではないということです。
それでも、名前が残りました。
この図鑑には蛇が竜になる話をほかにも収めています。
オジ蛇が登場する作品
オジ蛇を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
蛇が竜になる話は各地にあり、昇天できたかどうかが語られます。この図鑑には蛇が竜になる話をほかにも収めています。
オジ蛇が登場する学会誌
高志路
新潟県民俗学会の学会誌です。1940年の号に加藤辰藏の奇談が載ります。
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オジ蛇についてよくある質問
オジ蛇とは何ですか。
新潟県新潟市で、昇天しそこなったとされる漆黒の蛇です。
なぜオジというのですか。
落第という意味から、弟を指すオジと名づけられたと記録されています。
害はありますか。
人に害を与えるものではないとされます。
色は何ですか。
漆黒と記されています。
オジ蛇と併せて覚えたい言葉・用語
昇天(しょうてん)
天にのぼること。蛇が竜になることをいいます。
漆黒(しっこく)
漆のように黒いことです。
新津郷(にいつごう)
今の新潟市秋葉区から江南区の地域名です。
オジ蛇の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。