新潟県で、人を巻き上げて飛ばし、カマイタチが乗ってくるともいわれた大きなつむじ風。
巻き風とはどんな妖怪か
巻き風はひとことで言えば、名乗らせた風です。新潟県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小林イツ「世間話の中から(三)」(『高志路』新潟県民俗学会、1937年)を典拠に、大きな巻き風が起こり、巻き上げられた男が他国に吹き飛ばされたと思って、「日本の人間だ」と名乗った。またこの風にはカマイタチが乗ってくるとも言われていると記します。
取り違えが可笑しみになっています。
巻き上げられた男は、他国に吹き飛ばされたと思い、「日本の人間だ」と名乗りました。
巻き風の漢字表記と読み方
読みは「まきかぜ」です。
「巻き風」は、渦を巻いて立ちのぼる風のことです。
「他国」は、ここでは日本の外という意味に読めます。
この図鑑には鎌鼬(各地)も収めています。巻き風は、その鎌鼬を運ぶ風として語られます。
巻き風(まきかぜ)
日文研データベースが示す呼称。
つむじ風(つむじかぜ)
同じものを指す一般的な言い方です。
巻き風の姿と特徴
巻き風の話は、記録に短く書かれています。
起きたこと … 大きな巻き風が起こった。
巻き上げられた人 … 男。
その人の思ったこと … 他国に吹き飛ばされた。
したこと … 「日本の人間だ」と名乗った。
もう一つの言い伝え … この風にはカマイタチが乗ってくる。
男がどこに落ちたかは書かれていません。
巻き風の伝承記録
大きな巻き風
大きな巻き風が起こりました。
大きさが先に書かれます。
他国と思う
巻き上げられた男が他国に吹き飛ばされたと思いました。
思い違いが話の芯です。
日本の人間だ
「日本の人間だ」と名乗りました。
名乗ったのは国でした。
カマイタチが乗る
またこの風にはカマイタチが乗ってくるとも言われています。
風は運び手でもありました。
巻き風の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県までで、市郡までは示されていません。
論文名の世間話の中からは、日ごろ語られる話を集めたものです。
巻き風の正体と考えられているもの
巻き風は、人を巻き上げるとされた風です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、巻き上げられた男の思い違いと、鎌鼬を運ぶという言い伝えです。
怖がらせる話ではなく、笑い話の形をとっています。
この図鑑には鎌鼬(各地)も収めています。
巻き風が登場する作品
巻き風を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは新潟の民俗学会の雑誌です。
つむじ風に妖怪が乗るという言い伝えは各地にあり、鎌鼬と結びついて語られます。この図鑑には鎌鼬(各地)も収めています。
巻き風が登場する学会誌
高志路
新潟県民俗学会が出した雑誌です。1937年の号に世間話の中からが載ります。
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巻き風についてよくある質問
巻き風とは何ですか。
新潟県で、人を巻き上げると語られた大きなつむじ風です。
男は何をしたのですか。
他国に吹き飛ばされたと思い、「日本の人間だ」と名乗ったと記録されています。
カマイタチとの関係は。
この風にはカマイタチが乗ってくるとも言われました。
怖い話ですか。
害を受けた記述はなく、思い違いを語る笑い話の形をとっています。
巻き風と併せて覚えたい言葉・用語
つむじ風(つむじかぜ)
渦を巻いて立ちのぼる風のことです。
鎌鼬(かまいたち)
風とともに現れ、人の肌を切るとされた妖怪です。
世間話(せけんばなし)
日ごろ語られる身近な話のことです。
巻き風の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。