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新潟県

茸の笠(きのこのかさ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

茸の笠  / キノコノカサ

そのほか 各地の伝説

新潟県五泉市で、廃寺の庭で盆踊りをしていた子供が茸の笠と脚になったという話。

茸の笠の姿を描いた図

Tail furry 「慈光寺の本堂(新潟県五泉市蒲原)」 2022年 / CC BY-SA 出典

茸の笠とはどんな妖怪か

茸の笠はひとことで言えば、踊る子が茸になった話です。新潟県五泉市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、加藤辰藏新津郷怪奇談」(『高志路』新潟県民俗学会、1939年)を典拠に、廃寺の庭で子供が盆踊りをしていた。その子供が、突然茸の笠になり、そして茸の脚となった。驚いて庵に逃げ込んだが、後で調べに行くと既にその姿はなかったと記します。

変わり方が二段になっています。

まず茸の笠になり、次に茸の脚になりました。 調べに行くと、姿はもうありませんでした。

茸の笠の漢字表記と読み方

読みは「きのこのかさ」です。

「笠」は、茸のかさの部分のことです。

「庵」は、小さな草ぶきの家や寺を指します。

報告は旧新津郷のもので、いまの五泉市や新潟市秋葉区のあたりにあたります。

茸の笠(きのこのかさ)

日文研データベースが示す呼称。

茸の脚(きのこのあし)

次に変わった姿として記録されています。

茸の笠の姿と特徴

茸の笠の姿は、記録に短く書かれています。

場所 … 廃寺の庭。
していたこと … 子供が盆踊りをしていた。
変わった姿(一) … 突然、茸の笠になった。
変わった姿(二) … そして茸の脚となった。
見た人のしたこと … 驚いて庵に逃げ込んだ。
あとで調べると … 既にその姿はなかった。

茸の種類や色は書かれていません。

茸の笠の伝承記録

  1. 廃寺の盆踊り
  2. 茸の笠になる
  3. 茸の脚になる
  4. 姿はなかった

廃寺の盆踊り

廃寺の庭で子供が盆踊りをしていました。

場所は人の絶えた寺です。

茸の笠になる

その子供が、突然茸の笠になりました。

先に変わったのはです。

茸の脚になる

そして茸の脚となりました。

次に変わったのがです。

姿はなかった

驚いて庵に逃げ込みましたが、後で調べに行くと既にその姿はありませんでした。

確かめに戻っています。

茸の笠の伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県五泉市を示します。

論文名の新津郷は、いまの五泉市や新潟市秋葉区のあたりを指す古い呼び方です。

五泉(ごせん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

五泉の所在地:新潟県五泉市

報告は新潟県民俗学会の高志路によります。

阿賀野川の南にあたり、記録の新津郷に含まれます。

茸の笠の正体と考えられているもの

茸の笠は、踊りの最中に姿が変わった話です

害を受けたという記述はありません。 語られているのは、笠になり、脚になり、消えたという順序です。

確かめに戻ったときには、何も残っていませんでした。

茸の笠が登場する作品

茸の笠を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは新潟の民俗学会の雑誌です。

廃寺や無人の堂で起きる怪の話は各地にあります。

茸の笠が登場する学会誌

高志路

新潟県民俗学会が出した雑誌です。1939年の号に新津郷怪奇談が載ります。

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茸の笠についてよくある質問

茸の笠とは何ですか。

新潟県五泉市で、盆踊りをしていた子供が茸の笠と脚になったと語られる話です。

どこで起きたのですか。

廃寺の庭と記録されています。

そのあとどうなりましたか。

驚いて庵に逃げ込み、後で調べに行くと既に姿はなかったといいます。

新津郷はどこですか。

いまの五泉市や新潟市秋葉区のあたりを指す古い呼び方です。

茸の笠と併せて覚えたい言葉・用語

(かさ)

茸のかさの部分のことです。

(いおり)

小さな草ぶきの家や寺のことです。

盆踊り(ぼんおどり)

お盆に死者を迎えて踊る行事です。

茸の笠の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「茸の笠」