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奈良県

行倒れ人(ゆきだおれにん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

行倒れ人  / ユキダオレニン

幽霊と霊 各地の伝説

奈良県御杖村で、大晦日に大火で暖めると生き返り、ぱっと消えて小判を残していったもの。

行倒れ人の姿を描いた図

Opqr 「神末の集落(奈良県宇陀郡御杖村)」 2015年 / CC BY-SA 4.0 出典

行倒れ人とはどんな妖怪か

行倒れ人は、暖めると消えて礼を残したものです。奈良県宇陀郡御杖村の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、柳田國男年中行事調査標目(十二)」(『旅と伝説』三元社、1934年)を典拠に、『大和の伝説』を引いて、大晦日の夜、大火を焚いて行倒れ人を暖めてやると活き返り、ぱっと消えて、あとには沢山の小判が残っていた。それから大晦日には氏神社で大火を焚くようになったと記します。

火が習わしになりました。

それから大晦日には氏神社で大火を焚くようになったのです。

行倒れ人の漢字表記と読み方

読みは「ゆきだおれにん」です。

「行倒れ」は道で倒れて動けなくなることです。

「氏神社」は土地の氏神をまつる社のことです。

「小判」は江戸時代の金貨です。

記録は『大和の伝説』を引いています。

行倒れ人(ゆきだおれにん)

日文研データベースが示す呼称。

大火(おおび)

記録が示す、焚いた火のことです。

行倒れ人の姿と特徴

行倒れ人の話は、記録に順を追って書かれています。

その夜 … 大晦日の夜。
したこと … 大火を焚いて行倒れ人を暖めてやった。
起きたこと(一) … 活き返った。
起きたこと(二) … ぱっと消えた。
残ったもの … 沢山の小判。
その後 … 大晦日には氏神社で大火を焚くようになった。

行倒れ人の姿は書かれていません。

行倒れ人の伝承記録

  1. 大晦日に暖める
  2. 活き返って消える
  3. 小判が残る
  4. 氏神社の大火

大晦日に暖める

大晦日の夜、大火を焚いて行倒れ人を暖めてやりました。

したのは火を焚くことです。

活き返って消える

すると活き返り、ぱっと消えました。

消えたのはその場でです。

小判が残る

あとには沢山の小判が残っていました。

残ったのは小判です。

氏神社の大火

それから大晦日には氏神社で大火を焚くようになりました。

続いたのはです。

行倒れ人の伝承地域

公的データベースの地域欄は奈良県宇陀郡、区町村名の欄は御杖村を示します。

論文は柳田國男の年中行事調査標目の一つです。

御杖村(みつえむら)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

御杖村の所在地:奈良県宇陀郡御杖村

報告は三元社の旅と伝説によります。

記録は『大和の伝説』を引いています。

行倒れ人の正体と考えられているもの

行倒れ人は、暖めると消えて礼を残したものです

祟ってはいません。 語られているのは、何をしたかと、何が残ったかです。

この話が大晦日の火の由来として語られるところが、行事の起こりを説く形です。

行倒れ人が登場する作品

行倒れ人を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

大晦日に火を焚く行事は各地にあり、その由来を語る話を伴います。

行倒れ人が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1934年の号に柳田國男の年中行事調査標目が載ります。

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行倒れ人についてよくある質問

行倒れ人とは何ですか。

奈良県御杖村で、大晦日に暖めると生き返ったと語られるものです。

そのあとどうなりましたか。

ぱっと消えて、あとには沢山の小判が残っていたといいます。

いまも残っていますか。

大晦日には氏神社で大火を焚くようになったと記録されています。

行倒れとは何ですか。

道で倒れて動けなくなることです。

行倒れ人と併せて覚えたい言葉・用語

行倒れ(ゆきだおれ)

道で倒れて動けなくなることです。

氏神社(うじがみしゃ)

土地の氏神をまつる社のことです。

御杖村(みつえむら)

奈良県宇陀郡の村です。

行倒れ人の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「行倒れ人」