長野県で、八歳で白毛になり霊異に化すとされ、碑を立てて慰められたという白馬。
ソウゼンとはどんな妖怪か
ソウゼンはひとことで言えば、歳をとって変わる馬です。長野県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、鷹野一弥「馬の民間伝承」(『民間伝承』六人社、1966年)を典拠に、葦毛で四白の馬は「ソウゼン」と呼ばれ、この馬は8歳になると白毛になり霊異に化すといわれている。徳川家康の臣と戦った武将が敗れ、白毛の愛馬と共に戦死した。以後、白馬が村人に祟りを為すので碑を立てて白馬の霊を慰めたというと記します。
見分け方が決まっています。
「葦毛で四白」の馬がソウゼンと呼ばれ、八歳で白毛になるとされました。
ソウゼンの漢字表記と読み方
読みは「そうぜん」です。
「葦毛」は、白い毛が混じった灰色がかった毛色のことです。
「四白」は、四本の脚の先が白い馬を指します。
「蒼前」は馬の守り神の名で、各地に蒼前神社や蒼前様があります。
ソウゼン(そうぜん)
日文研データベースが示す呼称。
蒼前(そうぜん)
東北から中部にかけて馬の神を指す語で、同じ音です。
ソウゼンの姿と特徴
ソウゼンの姿は、記録にはっきり書かれています。
毛色 … 葦毛。
脚 … 四白。
八歳になると … 白毛になる。
そのとき … 霊異に化す。
由来とされること … 徳川家康の臣と戦った武将が、白毛の愛馬と共に戦死した。
その後 … 白馬が村人に祟りを為した。
したこと … 碑を立てて白馬の霊を慰めた。
碑の場所は書かれていません。
ソウゼンの伝承記録
葦毛で四白
葦毛で四白の馬は「ソウゼン」と呼ばれます。
呼び名が付くのは毛色と脚で決まります。
八歳で白くなる
この馬は8歳になると白毛になり、霊異に化すといわれています。
歳がはっきり示されています。
武将と共に戦死
徳川家康の臣と戦った武将が敗れ、白毛の愛馬と共に戦死しました。
人と馬が一緒に死んでいます。
碑を立てて慰める
以後、白馬が村人に祟りを為すので碑を立てて白馬の霊を慰めたといいます。
慰められたのは馬の霊のほうです。
ソウゼンの伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県までで、市郡までは示されていません。
典拠は馬の民間伝承という論文で、各地の馬にまつわる言い伝えを集めたものです。
ソウゼンの正体と考えられているもの
ソウゼンは、歳を経て変わるとされた馬です。
もとから怪しいものではありません。 語られているのは、八歳で白毛になるという変わり目です。
祟ったあとは、碑を立てて慰められました。
ソウゼンが登場する作品
ソウゼンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
「蒼前」は馬の守り神の名でもあり、東北から中部にかけて蒼前神社や蒼前様が祀られています。
ソウゼンが登場する学会誌
民間伝承
六人社が出した民俗学の雑誌です。1966年の号に馬の民間伝承が載ります。
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ソウゼンについてよくある質問
ソウゼンとは何ですか。
長野県で、葦毛で四白の馬を指した呼び名です。八歳で白毛になり霊異に化すとされました。
葦毛とは何ですか。
白い毛が混じった灰色がかった毛色のことです。
なぜ祟ったのですか。
武将と共に戦死した白毛の愛馬の霊とされ、以後村人に祟りを為したと記録されています。
どう鎮めたのですか。
碑を立てて白馬の霊を慰めたといいます。
ソウゼンと併せて覚えたい言葉・用語
葦毛(あしげ)
白い毛の混じった灰色がかった馬の毛色です。
四白(しろ)
四本の脚の先が白い馬のことです。
蒼前(そうぜん)
東北から中部にかけて祀られる馬の守り神です。
ソウゼンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。