長野県の荒川岳で、夜に助けを求める声が聞こえ、そこは遭難者を荼毘に付した跡だったという話。

雪渓の声とはどんな妖怪か
雪渓の声はひとことで言えば、捜しに行った声です。長野県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、原田望「荒川岳の怪」(『伊那』伊那史学会、1987年)を典拠に、雪山で泊まっていると、夜に助けてくれと言う声が聞こえた。捜索してみたが、どこにも遭難者らしき姿はない。翌朝、再度捜してみると、声が聞こえた辺りは数年前に遭難した大学生を荼毘に付した所だったと気付いたと記します。
二度捜しています。
夜のうちに一度、翌朝にもう一度。 場所の意味に気づいたのは、二度目のときでした。
雪渓の声の漢字表記と読み方
読みは「せっけいのこえ」です。
「雪渓」は、夏でも雪の残る谷のことです。
「荼毘に付す」は、遺体を火葬することを指します。
荒川岳は南アルプスの山で、静岡県と長野県の境にあります。
雪渓の声(せっけいのこえ)
日文研データベースが示す呼称は「遭難,雪渓,声」です。
荒川岳の怪(あらかわだけのかい)
典拠の論文名にあたります。
雪渓の声の姿と特徴
雪渓の声の話は、記録に短く書かれています。
していたこと … 雪山で泊まっていた。
聞こえた時 … 夜。
聞こえたもの … 助けてくれと言う声。
したこと(一度目) … 捜索した。
見つかったもの … 遭難者らしき姿はない。
したこと(二度目) … 翌朝、再度捜した。
気づいたこと … そこは数年前に遭難した大学生を荼毘に付した所だった。
声の主の姿は書かれていません。
雪渓の声の伝承記録
夜の声
雪山で泊まっていると、夜に助けてくれと言う声が聞こえました。
聞こえたのは言葉でした。
捜しても見えない
捜索してみましたが、どこにも遭難者らしき姿はありませんでした。
その場で動いています。
荼毘の跡
翌朝、再度捜してみると、声が聞こえた辺りは数年前に遭難した大学生を荼毘に付した所だったと気付きました。
分かったのは場所の来歴でした。
雪渓の声の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県までで、市郡までは示されていません。
論文名の荒川岳は、南アルプス南部の山です。
雪渓の声の正体と考えられているもの
雪渓の声は、山で亡くなった人の声とされたものです。
害を受けた話ではありません。 語られているのは、声を聞き、捜し、場所の来歴に気づいたという順序です。
声の主は見つかっていません。
雪渓の声が登場する作品
雪渓の声を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは伊那史学会の雑誌です。
山で助けを求める声を聞く話は各地の山岳会の記録に見られます。
雪渓の声が登場する学会誌
伊那
伊那史学会が出した雑誌です。1987年の号に荒川岳の怪が載ります。
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雪渓の声についてよくある質問
雪渓の声とは何ですか。
長野県の荒川岳で、夜に助けを求める声が聞こえたと語られる話です。
声の主は見つかりましたか。
捜索しても遭難者らしき姿はなかったと記録されています。
そこは何の場所でしたか。
数年前に遭難した大学生を荼毘に付した所だったといいます。
荒川岳はどこですか。
南アルプス南部の山で、静岡県と長野県の境にあります。
雪渓の声と併せて覚えたい言葉・用語
雪渓(せっけい)
夏でも雪の残る谷のことです。
荼毘(だび)
遺体を火葬することです。
荒川岳(あらかわだけ)
南アルプス南部の山の名です。
雪渓の声の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。