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長野県

常光寺様(じょうこうじさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

常光寺様  / ジョウコウジサマ

神になった妖怪 各地の伝説

長野県飯田市で、お使いを山の犬とする神。ブクがかかったまま近づいて怒りに触れたという。

常光寺様の姿を描いた図

NEXT-EXIT 「国道百五十二号の山道(長野県飯田市南信濃)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典

常光寺様とはどんな妖怪か

常光寺様は、山の犬をお使いとする神です。長野県飯田市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、向山雅重信州遠山郷鎌倉福次郎翁狩猟談」(『あしなか』山村民俗の会、1960年)を典拠に、話者を鎌倉福次郎として、常光寺様のお使いは山の犬である。あるとき山で怪我をしたり、犬に噛まれた。親類のおばあが亡くなった。ブクがかかっていて常光寺様の怒りに触れたというと記します。

触れた理由が身内の死です。

ブクがかかっていて」、そのまま山に入ったのです。

常光寺様の漢字表記と読み方

読みは「じょうこうじさま」です。

「ブク」は身内が亡くなったあとの忌みのことで、服忌の「服」にあたります。

「お使い」は、神に仕えて使いをする獣のことです。

「遠山郷」は飯田市の南部にあたる山あいの地です。

同じ名の寺が各地にあるので、この記事は飯田市の常光寺様を指します。

常光寺様(じょうこうじさま)

日文研データベースが示す呼称。

山の犬(やまのいぬ)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

ブク(ぶく)

記録が示す、身内の死による忌みのことです。

常光寺様の姿と特徴

常光寺様のことは、記録に短く書かれています。

そのお使い … 山の犬。
起きたこと(一) … 山で怪我をした。
起きたこと(二) … 犬に噛まれた。
起きたこと(三) … 親類のおばあが亡くなった。
その理由 … ブクがかかっていて常光寺様の怒りに触れた。

常光寺様の姿は書かれていません。

常光寺様の伝承記録

  1. お使いは山の犬
  2. 怪我をし噛まれる
  3. 親類のおばあ
  4. ブクがかかっていた

お使いは山の犬

常光寺様のお使いは山の犬です。

仕えるのはです。

怪我をし噛まれる

あるとき山で怪我をしたり、犬に噛まれました。

咎めは山の中で出ます。

親類のおばあ

親類のおばあが亡くなりました。

続いたのは身内の死です。

ブクがかかっていた

ブクがかかっていて常光寺様の怒りに触れたといいます。

理由は忌みでした。

常光寺様の伝承地域

公的データベースの地域欄は長野県飯田市を示します。

論文名の遠山郷は、この市の南部にあたる山あいの地です。

遠山郷(とおやまごう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

遠山郷の所在地:長野県飯田市南信濃

報告は山村民俗の会のあしなかによります。

論文名は信州遠山郷鎌倉福次郎翁狩猟談です。

常光寺様の正体と考えられているもの

常光寺様は、山の犬をお使いとする神です

姿は書かれていません。 語られているのは、何が起きたかと、なぜ起きたと解いたかです。

忌みのある身で山に入ったことを咎めとする形は、狩りをする人の決まりとして語られます。

常光寺様が登場する作品

常光寺様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。

身内の死の忌みを背負って山に入ると咎めがあるという決まりは、狩りをする人の間に広く伝わります。

常光寺様が登場する学会誌

あしなか

山村民俗の会が出した雑誌です。1960年の号に遠山郷の狩猟談が載ります。

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常光寺様についてよくある質問

常光寺様とは何ですか。

長野県飯田市で、山の犬をお使いとするとされた神です。

何が起きたのですか。

山で怪我をし、犬に噛まれ、親類のおばあが亡くなったと記録されています。

なぜですか。

ブクがかかっていて常光寺様の怒りに触れたといいます。

ブクとは何ですか。

身内が亡くなったあとの忌みのことです。

常光寺様と併せて覚えたい言葉・用語

ブク(ぶく)

身内が亡くなったあとの忌みのことです。

お使い(おつかい)

神に仕えて使いをする獣のことです。

遠山郷(とおやまごう)

長野県飯田市南部の山あいの地です。

常光寺様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「常光寺様,山の犬」