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宮城県

流れ明神(ながれみょうじん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

流れ明神  / ナガレミョウジン

神になった妖怪 各地の伝説

宮城県で、決壊しそうな堤に流れ着き、水勢を鎮めたという光る神像。

流れ明神の姿を描いた図

Kumamushi 「登米高等尋常小学校 教育資料館(宮城県登米市)」 2007年 / CC BY 3.0 出典

流れ明神とはどんな妖怪か

流れ明神はひとことで言えば、流れ着いて祀られた像です。宮城県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、木口勝引流れ神明信仰」(『民間伝承』35巻3号、1971年、196頁)を典拠に、往昔、大雨で迫川が決壊しそうになった。夜目にも光り輝くものが決壊しそうな箇所に流れ着いたとたんに水勢が衰え、堤防は無事持ちこたえた。光り輝いていたものはひげを垂れた神像であり、人々は堤防鎮護の「流れ明神」と崇め奉り、社に祝いこめたと記します。

流れてきたものが、水を止めています。

押し流されるはずのものが、 流れ着いたとたんに水勢を衰えさせました。

流れ明神の漢字表記と読み方

読みは「ながれみょうじん」です。

迫川は、宮城県北部を流れて北上川にそそぐ川です。 たびたび水害を出しました。

日文研の地域欄は「米山市」と記しますが、迫川ぞいの旧米山町は今の登米市にあたります。

この図鑑には流れ仏にまつわる話もあります。どれも流れ着いたものを祀ります。

流れ明神(ながれみょうじん)

日文研データベースが示す呼称。

流れ神明(ながれしんめい)

報告の題にある信仰の呼び名です。

流れ明神の姿と特徴

流れ明神の姿は、記録に短く書かれています。

きっかけ … 大雨で迫川が決壊しそうになった。
流れ着いたもの … 夜目にも光り輝くもの。
着いた場所 … 決壊しそうな箇所。
起きたこと … とたんに水勢が衰えた。
堤防 … 無事持ちこたえた。
正体 … ひげを垂れた神像。

人々は堤防鎮護の流れ明神と崇め、社に祝いこめました。

流れ明神の伝承記録

  1. 迫川が決壊しそうになる
  2. 光るものが流れ着く
  3. 神像を社に祀る

迫川が決壊しそうになる

往昔、大雨で迫川が決壊しそうになりました。

堤が切れれば、村が水に浸かります

光るものが流れ着く

夜目にも光り輝くものが、決壊しそうな箇所に流れ着きました。

とたんに水勢が衰え、堤防は無事持ちこたえました。

流れ着いた場所が、いちばん危ないところでした。

神像を社に祀る

光り輝いていたものは、ひげを垂れた神像でした。

人々は堤防鎮護の「流れ明神」と崇め奉り、社に祝いこめました。

流れてきたものに、名と社が与えられています。

流れ明神の伝承地域

公的データベースの地域欄は宮城県を示します。

迫川ぞいの旧米山町は今の登米市にあたります。

迫川(はさまがわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

迫川の所在地:宮城県登米市

報告は六人社の民間伝承によります。

日文研の地域欄は米山市と記しますが、旧米山町は今の登米市です。

流れ明神の正体と考えられているもの

流れ明神は、堤を守った像です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、水勢が衰えたということだけです。

それでも、社が建ちました

この図鑑には流れ仏にまつわる話もあります。

流れ明神が登場する作品

流れ明神を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。

流れ着いたものを祀る話は各地にあり、流れ仏流れ神明の名で語られます。この図鑑には流れ仏にまつわる話もあります。

流れ明神が登場する学会誌

民間伝承

六人社の学会誌です。1971年の号に木口勝引の流れ神明信仰が載ります。

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流れ明神についてよくある質問

流れ明神とは何ですか。

宮城県で、決壊しそうな堤に流れ着いた光る神像です。

何が起きましたか。

流れ着いたとたんに水勢が衰え、堤防が持ちこたえたと記録されています。

その後どうなりましたか。

堤防鎮護の流れ明神として崇められ、社に祀られました。

どこの川ですか。

迫川で、旧米山町は今の登米市にあたります。

流れ明神と併せて覚えたい言葉・用語

迫川(はさまがわ)

宮城県北部を流れ、北上川にそそぐ川です。

鎮護(ちんご)

鎮め守ることをいいます。

明神(みょうじん)

神を敬っていう呼び方です。

流れ明神の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「流れ明神」