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三重県

キツネのだまし(きつねのだまし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

キツネのだまし  / キツネノダマシ

狐と狸 各地の伝説

三重県大紀町で、裏山に火がともり、居ないはずの獣が見えることを指した言い方。

キツネのだましの姿を描いた図

Alpsdake 「錦湾の平瀬島(三重県度会郡大紀町錦)」 2019年 / CC BY-SA 出典

キツネのだましとはどんな妖怪か

キツネのだましはひとことで言えば、見えたものへの呼び名です。三重県度会郡大紀町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会三重県度会郡紀勢町」(『民俗採訪』1982年)を典拠に、夕方など、よく裏山に火がともっているのが見えた。居もしない犬のようなキツネのようなものが見えたりして、キツネのだましだろうといったと記します。

言い切ってはいません。

語られているのは「キツネのだましだろう」という推し量りです。

キツネのだましの漢字表記と読み方

読みは「きつねのだまし」です。

報告は旧紀勢町のもので、いまは大紀町に含まれます。

「居もしない」は、そこに居るはずのないものを指す言い方です。

この図鑑には狐火(各地)も収めています。大紀町のこの話は、獣の姿の両方を含みます。

キツネのだまし(きつねのだまし)

日文研データベースが示す呼称。

狐の騙し(きつねのだまし)

漢字で書く形もあります。

キツネのだましの姿と特徴

キツネのだましの姿は、記録に短く書かれています。

見えた時 … 夕方など。
見えた場所 … 裏山。
見えたもの(一) … 火がともっているの。
見えたもの(二) … 居もしない犬のようなキツネのようなもの。
呼び方 … キツネのだましだろう。

近づいて確かめたという記述はありません。

キツネのだましの伝承記録

  1. 裏山の火
  2. 居ないはずの獣
  3. だろうという言い方

裏山の火

夕方など、よく裏山に火がともっているのが見えました。

一度きりではなくよく見えました。

居ないはずの獣

居もしない犬のようなキツネのようなものが見えたりしました。

犬とも狐とも決めかねています。

だろうという言い方

キツネのだましだろうといいました。

言い切らず「だろう」で止めています。

キツネのだましの伝承地域

公的データベースの地域欄は三重県度会郡大紀町を示します。

報告の題にある紀勢町は、いまの大紀町の一部です。

大紀町(たいきちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

大紀町の所在地:三重県度会郡大紀町

報告は国学院大学民俗学研究会の民俗採訪によります。

旧紀勢町にあたり、二〇〇五年に大紀町となりました。

キツネのだましの正体と考えられているもの

キツネのだましは、見えたものに付けられた呼び名です

害を出した話ではありません。 語られているのは、説明の付かないものをどう呼んだかです。

「だろう」という言い方に、確かめきれていないことがそのまま残っています。

この図鑑には狐火(各地)も収めています。

キツネのだましが登場する作品

キツネのだましを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の調査報告です。

山に見える火の話は各地にあり、狐火の名で知られます。この図鑑には狐火(各地)も収めています。

キツネのだましが登場する調査報告

民俗採訪

国学院大学民俗学研究会の調査報告です。1982年の号に三重県度会郡紀勢町が載ります。

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キツネのだましについてよくある質問

キツネのだましとは何ですか。

三重県大紀町で、裏山の火や居ないはずの獣が見えることを指した言い方です。

いつ見えましたか。

夕方などと記録されています。

正体は何ですか。

記録は「キツネのだましだろう」と推し量る言い方で止めています。

紀勢町はどこですか。

いまの三重県度会郡大紀町の一部です。

キツネのだましと併せて覚えたい言葉・用語

民俗採訪(みんぞくさいほう)

国学院大学民俗学研究会が出す調査報告の名です。

裏山(うらやま)

家や集落の背後にある山のことです。

狐火(きつねび)

山野に見えるとされた正体の分からない火です。

キツネのだましの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「キツネのだまし」