京都府船井郡で、絶え間なく続いた鳴りと光。ほら穴の大蛇を龍王としてまつると止んだ。

As6022014 「長老ヶ岳(京都府船井郡京丹波町)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
山鳴りとはどんな妖怪か
山鳴りは、まつることで止んだ音です。京都府船井郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中村文子「和知の屋敷神」(『御影史学論集』御影史学研究会、1979年)を典拠に、長老ヶ岳の登り口に大松という谷があり、昔、ここで山鳴りやひかるものが絶え間なくあった。ある人が原因を探ると、奥にあるほら穴が鳴っていた。ここにいた大蛇を龍王として権現をまつったところ、山鳴りが止んだ。祭日は7月9日である。鳥居の所に女人堂があり、女の人が権現までまいることはできなかったと記します。
元が突き止められています。
探した人がいて、鳴っていたのは奥にあるほら穴でした。
山鳴りの漢字表記と読み方
読みは「やまなり」です。
「長老ヶ岳」は京都府の丹波にある山です。
「権現」は、仏が神の姿で現れたものを指す言い方です。
「女人堂」は、女の人がそこから先へ入れない境に建てた堂です。
山鳴り(やまなり)
日文研データベースが示す呼称。
ひかるもの(ひかるもの)
日文研データベースが並べて示す呼称です。
龍王(りゅうおう)
記録が示す、大蛇をまつった名です。
山鳴りの姿と特徴
山鳴りの話は、記録に順を追って書かれています。
あるところ … 長老ヶ岳の登り口の大松という谷。
起きていたこと … 山鳴りやひかるものが絶え間なくあった。
探した人 … ある人。
分かったこと … 奥にあるほら穴が鳴っていた。
そこにいたもの … 大蛇。
したこと … 龍王として権現をまつった。
その結果 … 山鳴りが止んだ。
祭日 … 七月九日。
鳥居の所 … 女人堂があり、女の人が権現までまいることはできなかった。
大蛇の大きさは書かれていません。
山鳴りの伝承記録
大松の谷
長老ヶ岳の登り口に大松という谷があり、昔、ここで山鳴りやひかるものが絶え間なくありました。
続いたのは音と光です。
ほら穴が鳴る
ある人が原因を探ると、奥にあるほら穴が鳴っていました。
元は穴でした。
龍王としてまつる
ここにいた大蛇を龍王として権現をまつったところ、山鳴りが止みました。
止め方はまつることです。
鳥居の女人堂
祭日は7月9日で、鳥居の所に女人堂があり、女の人が権現までまいることはできませんでした。
境は鳥居でした。
山鳴りの伝承地域
公的データベースの地域欄は京都府船井郡、区町村名の欄は和知町を示します。
和知町はいまの京丹波町にあたります。
山鳴りの正体と考えられているもの
山鳴りは、まつることで止んだ音と光です。
姿を見せて襲うものではありません。 語られているのは、どこが鳴っていたかと、何をして止めたかです。
女人堂が鳥居の所に建つという結びが、入れる者と入れない者の境を示しています。
山鳴りが登場する作品
山鳴りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは史学研究会の論集です。
山の音を蛇や竜のしわざとする話は各地にあり、まつることで鎮めた形をよくとります。
山鳴りが登場する学会誌
御影史学論集
御影史学研究会が出した雑誌です。1979年の号に和知の屋敷神が載ります。
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山鳴りについてよくある質問
山鳴りとは何ですか。
京都府船井郡の長老ヶ岳の登り口で、絶え間なく続いたという鳴りです。
原因は何でしたか。
奥にあるほら穴が鳴っていたと記録されています。
どうやって止めたのですか。
そこにいた大蛇を龍王として権現にまつったといいます。
祭日はいつですか。
七月九日です。
山鳴りと併せて覚えたい言葉・用語
長老ヶ岳(ちょうろうがたけ)
京都府の丹波にある山です。
権現(ごんげん)
仏が神の姿で現れたものを指す言い方です。
女人堂(にょにんどう)
女の人がそこから先へ入れない境に建てた堂です。
山鳴りの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。