京都府亀岡市の金輪寺で、口から米を吐き、欲を出されて止まったという地蔵。

米吐き地蔵とはどんな妖怪か
米吐き地蔵はひとことで言えば、欲を出した日に止まった地蔵です。京都府亀岡市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田中勝雄「社寺伝説―続南桑民譚雑録三―」(『旅と伝説』10巻11号/通巻119号、1937年、44頁)を典拠に、昔、宮前村にあった金輪寺に米吐き地蔵という地蔵があり、口から米を吐き出してくださった。小僧がもっとはいてくださいと願ってから米をはかなくなったと記します。
止まった理由がはっきりしています。
壊したのでも、汚したのでもありません。 もっとと願っただけです。
米吐き地蔵の漢字表記と読み方
読みは「こめはきじぞう」です。
宮前村は今の亀岡市宮前町にあたります。 報告の題の南桑は旧南桑田郡を指します。
願ったのは小僧で、寺の人でした。
この図鑑には打ち出の小槌のような尽きないものの話もあります。どれも欲で止まります。
米吐き地蔵(こめはきじぞう)
日文研データベースが示す呼称。
金輪寺(こんりんじ)
地蔵があったとされる寺の名です。
米吐き地蔵の姿と特徴
米吐き地蔵の姿は、記録に短く書かれています。
もの … 地蔵。
あった場所 … 宮前村にあった金輪寺。
していたこと … 口から米を吐き出す。
もらう側 … 寺の人びと。
願った人 … 小僧。
願った言葉 … もっとはいてください。
その後、米をはかなくなりました。
米吐き地蔵の伝承記録
口から米を吐く
昔、宮前村にあった金輪寺に米吐き地蔵という地蔵があり、口から米を吐き出してくださいました。
わずかずつでも、毎日出ていたと読めます。
もっとと願う
小僧が、もっとはいてくださいと願いました。
盗んだのでも、壊したのでもありません。
願っただけです。
止まる
それから、米をはかなくなりました。
理由の説明はありません。
願った後からとだけ書かれています。
米吐き地蔵の伝承地域
公的データベースの地域欄は京都府亀岡市を示します。
宮前村は今の亀岡市宮前町にあたります。
米吐き地蔵の正体と考えられているもの
米吐き地蔵は、足るを知る話の地蔵です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、はかなくなったということだけです。
それでも、きっかけは書かれています。
この図鑑には尽きないものの話もあります。
米吐き地蔵が登場する作品
米吐き地蔵を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
尽きない米の話は各地にあり、欲を出すと止まるという結末を伴います。この図鑑には尽きないものの話もあります。
米吐き地蔵が登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1937年の号に田中勝雄の社寺伝説が載ります。
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米吐き地蔵についてよくある質問
米吐き地蔵とは何ですか。
京都府亀岡市の金輪寺にあったとされる、口から米を吐く地蔵です。
なぜ止まりましたか。
小僧がもっとはいてくださいと願ってから、はかなくなったとされます。
今もありますか。
記録は昔のこととして書かれており、その後については記されていません。
金輪寺はどこですか。
宮前村、今の亀岡市宮前町にあったと記録されています。
米吐き地蔵と併せて覚えたい言葉・用語
地蔵(じぞう)
地蔵菩薩の像。道ばたや寺に祀られます。
小僧(こぞう)
寺の年少の僧のことです。
宮前町(みやざきちょう)
京都府亀岡市の地区名です。
米吐き地蔵の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。