京都府宮津市で、石像に性が入って宙を飛び、足を切られて血がにじんだという獅子。

高麗獅子とはどんな妖怪か
高麗獅子はひとことで言えば、血がにじんだ石像です。京都府宮津市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、平山蘆江「天の橋立にて」(『旅と伝説』1号、1928年、96頁)を典拠に、石の高麗獅子に性が入って宙を飛び、町に行った。そこで獅子は悪さばかりして暴れまわった。浪人がその獅子の足を切ると、獅子は倒れたがすぐ立ち上がって逃げていった。翌朝見ると、高麗獅子の足が切れ、血がにじんでいたと記します。
証しは朝に見つかります。
夜のうちに逃げた獅子と、翌朝の石像が、傷でつながっています。
高麗獅子の漢字表記と読み方
読みは「こまじし」です。
高麗獅子は、社の前に置かれる石の獅子を指す古い言い方です。 今は狛犬と呼ばれます。
性が入るとは、物に魂が宿ることをいいます。
この図鑑には付喪神(各地)も収めています。そちらは古道具が化ける話です。
高麗獅子(こまじし)
日文研データベースが示す呼称。
狛犬(こまいぬ)
社の前に置かれる石像の一般の呼び名です。
高麗獅子の姿と特徴
高麗獅子の姿は、記録に短く書かれています。
もと … 石の高麗獅子。
起きたこと … 性が入って宙を飛んだ。
行った場所 … 町。
したこと … 悪さばかりして暴れまわった。
止めた人 … 浪人。
結末 … 足を切られ、倒れたがすぐ立ち上がって逃げた。
翌朝、石像の足が切れて血がにじんでいました。
高麗獅子の伝承記録
石像に性が入る
石の高麗獅子に性が入って宙を飛び、町に行きました。
歩いたのではありません。 飛んでいます。
浪人が足を切る
そこで獅子は悪さばかりして暴れまわりました。
浪人がその獅子の足を切ると、獅子は倒れましたが、すぐ立ち上がって逃げていきました。
とどめは刺されていません。
翌朝の石像
翌朝見ると、高麗獅子の足が切れ、血がにじんでいました。
夜の出来事が、石の上に残りました。
それが、同じものだった証しです。
高麗獅子の伝承地域
公的データベースの地域欄は京都府宮津市を示します。
宮津市は天橋立のある町です。
高麗獅子の正体と考えられているもの
高麗獅子は、傷を持ち帰った石像です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、暴れたことと、血がにじんだことです。
それでも、朝に確かめられています。
この図鑑には付喪神(各地)も収めています。
高麗獅子が登場する作品
高麗獅子を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
石像が動く話は各地にあり、翌朝の傷で確かめる形をとります。この図鑑には付喪神(各地)も収めています。
高麗獅子が登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1928年の1号に平山蘆江の報告が載ります。
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高麗獅子についてよくある質問
高麗獅子とは何ですか。
京都府宮津市で、性が入って動いたとされる石の獅子です。
何をしましたか。
宙を飛んで町に行き、悪さばかりして暴れまわったとされます。
どうやって止めましたか。
浪人が足を切ったと記録されています。
証しはありますか。
翌朝、石像の足が切れて血がにじんでいたとされます。
高麗獅子と併せて覚えたい言葉・用語
高麗獅子(こまじし)
社の前に置かれる石の獅子。狛犬の古い呼び名です。
性が入る(しょうがはいる)
物に魂が宿ることをいいます。
天橋立(あまのはしだて)
京都府宮津市にある砂州の景勝地です。
高麗獅子の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。