京都市北区の話。金てこを振り回して走る人がいて、道を塞ぐ大きな坊主を追っていた。

岩門の狸とはどんな妖怪か
岩門の狸は、大きな坊主を見せた狸です。京都府京都市北区の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岩田英彬「狸―小神としての存在―」(『日本民俗学』日本民俗学会、1981年)を典拠に、知人が路上で金てこを振り回し走っていた。何をしているのか尋ねると道を塞いでいた大きな坊主を追いかけていると答えたと記します。
見えていたのは一人だけです。
これは狸の仕業であったと結ばれます。
この図鑑には竹伐狸(京都)も収めています。
岩門の狸の漢字表記と読み方
読みは「いわもんのたぬき」です。
データベースの呼称欄は「岩門の狸,大きな坊主」と二つを並べています。
「金てこ」は、物を動かすのに使う鉄の棒です。
「仕業」は、しでかした事という意味です。
この図鑑には竹伐狸(京都)も収めています。
岩門の狸(いわもんのたぬき)
データベースの呼称欄は「岩門の狸,大きな坊主」と示します。
金てこ(かなてこ)
記録が示す、振り回していた道具です。鉄の棒をいいます。
岩門の狸の姿と特徴
岩門の狸の話は、記録に短く書かれています。
その人 … 知人。
していたこと … 路上で金てこを振り回し走っていた。
尋ねたこと … 何をしているのか。
その答え … 道を塞いでいた大きな坊主を追いかけている。
土地での見立て … これは狸の仕業であった。
坊主の顔かたちは書かれていません。
岩門の狸の伝承記録
金てこを振り回す
知人が路上で金てこを振り回し走っていました。
持っていたのは鉄の棒です。
何をしているのか
何をしているのか尋ねました。
尋ねたのはそばにいた人です。
大きな坊主
道を塞いでいた大きな坊主を追いかけていると答えました。
見えていたのは当人だけです。
狸の仕業
これは狸の仕業でした。
当てられたのは狸です。
岩門の狸の伝承地域
公的データベースの地域欄は京都府、市郡名の欄は京都市、区町村名の欄は北区を示します。
報告の題は狸―小神としての存在―で、狸を神に近いものとして扱っています。
岩門の狸の正体と考えられているもの
岩門の狸は、大きな坊主を見せた狸です。
狸そのものは現れません。 語られているのは、知人の走る姿と、その人にだけ見えていたものです。
尋ねた側には見えておらず、金てこを振り回す姿だけが残っています。
この図鑑には竹伐狸(京都)も収めています。
岩門の狸が登場する作品
岩門の狸を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌の論考です。
道を塞ぐ大坊主の話は各地にあり、狸や狢の仕業として語られます。
岩門の狸が登場する雑誌
日本民俗学
日本民俗学会が出した雑誌です。1981年の号に狸を扱った論考が載ります。
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岩門の狸についてよくある質問
岩門の狸とは何ですか。
京都市北区で、大きな坊主を見せたとされる狸です。
知人は何をしていたのですか。
路上で金てこを振り回し、走っていたといいます。
何を追っていたのですか。
道を塞いでいた大きな坊主を追いかけていると答えました。
正体は何ですか。
これは狸の仕業であったと記録されています。
岩門の狸と併せて覚えたい言葉・用語
金てこ(かなてこ)
物を動かすのに使う鉄の棒です。
仕業(しわざ)
しでかした事という意味です。
北区(きたく)
京都市の北部にある区です。
岩門の狸の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。