高知県梼原町のハヅマの滝の穴で、頭が八つあり、きれいな娘を毎晩食べたという狸。

Koda6029 「源氏ヶ駄馬から南東の眺め(高知県高岡郡梼原町)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典
ヤツヅラのタヌキとはどんな妖怪か
ヤツヅラのタヌキは、頭が八つある狸です。高知県高岡郡梼原町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、『伝承文化』(成城大学民俗学研究所、1975年)所載の調査報告を典拠に、ハヅマの滝の穴には神様が祀ってある。正月の15日、28日には入れない。昔、お遍路さんが入って2度と出てこなかった。ここには昔、頭が8つあるヤツヅラのタヌキが住んでいて、きれいな娘さんを毎晩食べたと記します。
いまも入れない日があります。
正月の十五日と二十八日には、その穴に入れません。
ヤツヅラのタヌキの漢字表記と読み方
読みは「やつづらのたぬき」です。
「ヅラ」は頭を指す言い方と読めます。
「お遍路さん」は四国八十八箇所をめぐる巡礼者のことです。
「ハヅマの滝」は梼原町の滝の名です。
ヤツヅラのタヌキ(やつづらのたぬき)
日文研データベースが示す呼称。
八面の狸(はちめんのたぬき)
頭の数から付けられる言い方です。
ヤツヅラのタヌキの姿と特徴
ヤツヅラのタヌキの話は、記録に短く書かれています。
あるところ … ハヅマの滝の穴。
そこにあるもの … 神様が祀ってある。
入れない日 … 正月の十五日、二十八日。
昔あったこと … お遍路さんが入って二度と出てこなかった。
昔いたもの … 頭が八つあるヤツヅラのタヌキ。
したこと … きれいな娘さんを毎晩食べた。
狸の大きさは書かれていません。
ヤツヅラのタヌキの伝承記録
滝の穴の神
ハヅマの滝の穴には神様が祀ってあります。
穴はまつられています。
入れない日
正月の15日、28日には入れません。
日が決まっています。
戻らなかった遍路
昔、お遍路さんが入って2度と出てこなかったといいます。
入った者が消えています。
頭が八つ
ここには昔、頭が8つあるヤツヅラのタヌキが住んでいて、きれいな娘さんを毎晩食べたといいます。
数は八つでした。
ヤツヅラのタヌキの伝承地域
公的データベースの地域欄は高知県高岡郡梼原町を示します。
記録は滝の名をハヅマの滝と書いています。
ヤツヅラのタヌキの正体と考えられているもの
ヤツヅラのタヌキは、頭が八つあるとされた狸です。
いまはいません。 語られているのは、昔いたことと、いまも入れない日があることです。
人を化かす狸とは違い、食うと書かれているところが際立ちます。
ヤツヅラのタヌキが登場する作品
ヤツヅラのタヌキを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究所の報告書です。
四国は狸の話が多い土地で、化ける狸から人を食う狸まで幅広く語られます。
ヤツヅラのタヌキが登場する報告書
伝承文化
成城大学民俗学研究所が出した報告です。1975年の号に高知県の調査報告が載ります。
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ヤツヅラのタヌキについてよくある質問
ヤツヅラのタヌキとは何ですか。
高知県梼原町のハヅマの滝の穴に住んだと語られる、頭が八つある狸です。
何をしたのですか。
きれいな娘さんを毎晩食べたと記録されています。
穴には入れますか。
正月の十五日、二十八日には入れないといいます。
お遍路さんの話は。
昔、入って二度と出てこなかったといいます。
ヤツヅラのタヌキと併せて覚えたい言葉・用語
お遍路(おへんろ)
四国八十八箇所をめぐる巡礼のことです。
梼原(ゆすはら)
高知県高岡郡の山あいの町です。
滝壺(たきつぼ)
滝の落ちる先の深みのことです。
ヤツヅラのタヌキの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。