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高知県

山の魔物(やまのまもの)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山の魔物  / ヤマノマモノ

山の妖怪 各地の伝説

高知県吾川郡で、節分の豆を出して食べなければそれと分かるもの。見分ける道具が豆だった。

山の魔物の姿を描いた図

r18 INO (PACHIMO) 「中津渓谷(高知県吾川郡仁淀川町)」 2014年 / CC BY 3.0 出典

山の魔物とはどんな妖怪か

山の魔物は、豆で見分けるものです。高知県吾川郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「高知県吾川郡池川町狩山・日浦地区、用居地区、安居・土居地区、坂本地区調査報告」(『伝承文化』成城大学民俗学研究所、1975年)を典拠に、節分の日に豆を1升桝に1杯分、紙につつんで山に持っていって置いておく。おかしな物が出たときは豆を食べさせる。豆をだされて食べなければ、それは山の魔物であると記します。

先に置いておきます。

節分の日に一升桝一杯分を紙につつんで、山に持っていって置いておくのです。

山の魔物の漢字表記と読み方

読みは「やまのまもの」です。

「一升桝」は米などをはかる木の桝です。

節分の豆は、鬼を払うために撒くものです。

「池川町」はいまの仁淀川町の一部です。

山の魔物(やまのまもの)

日文研データベースが示す呼称。

おかしな物(おかしなもの)

記録が使う、正体の分からないものの言い方です。

山の魔物の姿と特徴

山の魔物の見分け方は、記録に順を追って書かれています。

その日 … 節分の日。
用意するもの … 豆を一升桝に一杯分。
包むもの … 紙。
置く場所 … 山。
使うとき … おかしな物が出たとき。
すること … 豆を食べさせる。
見分け … 豆をだされて食べなければ、それは山の魔物。

山の魔物の姿は書かれていません。

山の魔物の伝承記録

  1. 節分に豆を置く
  2. 豆を食べさせる
  3. 食べなければ魔物

節分に豆を置く

節分の日に豆を1升桝に1杯分、紙につつんで山に持っていって置いておきます。

先に備えます。

豆を食べさせる

おかしな物が出たときは豆を食べさせます。

差し出すのはです。

食べなければ魔物

豆をだされて食べなければ、それは山の魔物です。

分かれ目は食べるかどうかです。

山の魔物の伝承地域

公的データベースの地域欄は高知県吾川郡、区町村名の欄は仁淀川町を示します。

報告の題にある池川町は、いまの仁淀川町の一部です。

池川(いけがわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

池川の所在地:高知県吾川郡仁淀川町

報告は成城大学民俗学研究所の伝承文化によります。

報告の題は池川町の各地区の調査です。

山の魔物の正体と考えられているもの

山の魔物は、豆で見分けられるものです

姿は書かれていません。 語られているのは、どう備えるかと、何をもって魔物と決めるかです。

節分の豆を山に置いておくという備え方が、出会う前に用意するという考えを示しています。

山の魔物が登場する作品

山の魔物を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究所の報告書です。

節分の豆で正体を見分けるやり方は各地にあり、鬼を払う力に結びつけて語られます。

山の魔物が登場する報告書

伝承文化

成城大学民俗学研究所が出した報告です。1975年の号に高知県吾川郡の調査報告が載ります。

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山の魔物についてよくある質問

山の魔物とは何ですか。

高知県吾川郡で、豆を食べないことで見分けられるとされたものです。

いつ備えるのですか。

節分の日に豆を一升桝に一杯分、紙につつんで山に置いておきます。

どう使うのですか。

おかしな物が出たときに豆を食べさせます。

食べたらどうなりますか。

食べなければ山の魔物だと記録されています。

山の魔物と併せて覚えたい言葉・用語

一升桝(いっしょうます)

米などをはかる木の桝です。

節分(せつぶん)

立春の前の日で、豆を撒いて鬼を払います。

池川(いけがわ)

高知県吾川郡仁淀川町の地区の名です。

山の魔物の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山の魔物」