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高知県

黒尊さん(こくそんさん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

黒尊さん  / コクソンサン

神になった妖怪 各地の伝説

高知県四万十市で、八合目から上に雷を落とさず、神輿の通り道の木を動かすという山の神。

黒尊さんの姿を描いた図

四万十人 「四万十川の佐田沈下橋(高知県四万十市)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

黒尊さんとはどんな妖怪か

黒尊さんはひとことで言えば、木を動かす山の神です。高知県四万十市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、国学院大学民俗学研究会高知県幡多郡西土佐村 八、信仰」(『民俗採訪』平成2年度号、1991年、78頁)を典拠に、黒尊さんに関する俗信。黒尊さんは山の神でもあって、山の8合目から上には雷が落ちない。神輿を出す時には、神輿が通りそうもないところの木が動いて神輿を通すと記します。

二つとも、守る側の話です。

雷を止めるのも、木を動かすのも、人のためです。 害を与えたとは書かれていません

黒尊さんの漢字表記と読み方

読みは「こくそんさん」です。

報告の地域は旧西土佐村で、今の四万十市にあたります。 四万十川の支流に黒尊川が流れます。

八合目という高さの境が、はっきり語られています。

どれも山の決まりを持ちます。

黒尊さん(こくそんさん)

日文研データベースが示す呼称。

黒尊(くろそん)

黒尊川や黒尊神社の名にもなっています。

黒尊さんの姿と特徴

黒尊さんに姿はありません。記録にあるのは、二つの言い伝えです。

位置づけ … 山の神でもある。
一つめ … 山の八合目から上には雷が落ちない。
二つめ … 神輿を出す時、木が動いて神輿を通す。
動く場所 … 神輿が通りそうもないところ。
種類 … 俗信として報告されています。
… 記されていません。

姿を見たという記述はありません。

黒尊さんの伝承記録

  1. 山の神でもある
  2. 八合目から上に雷が落ちない
  3. 木が動いて神輿を通す

山の神でもある

黒尊さんは、山の神でもあります。

社の神であり、山の神でもある、という書き方です。

八合目から上に雷が落ちない

山の8合目から上には雷が落ちません。

高さで区切られています。

下は落ちるとも読める言い方です。

木が動いて神輿を通す

神輿を出す時には、神輿が通りそうもないところの木が動いて神輿を通します。

人が伐るのではありません。

木のほうが動きます

黒尊さんの伝承地域

公的データベースの地域欄は高知県四万十市を示します。

旧西土佐村は四万十川と黒尊川の合わさるあたりです。

四万十市(しまんとし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

四万十市の所在地:高知県四万十市

報告は国学院大学民俗学研究会の調査によります。

旧幡多郡西土佐村にあたります。

黒尊さんの正体と考えられているもの

黒尊さんは、通り道をあける神です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、落ちないことと、動くことだけです。

それでも、俗信として語り継がれています

黒尊さんが登場する作品

黒尊さんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは調査報告です。

山の神の話は各地にあり、山に入る決まりを伴います。

黒尊さんが登場する調査報告

民俗採訪

国学院大学民俗学研究会の調査報告です。平成2年度号に載ります。

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黒尊さんについてよくある質問

黒尊さんとは何ですか。

高知県四万十市で山の神でもあるとされた神です。

雷はどうなりますか。

山の八合目から上には落ちないと記録されています。

神輿のときは何が起きますか。

通りそうもないところの木が動いて神輿を通すとされます。

姿はありますか。

姿については書かれていません。

黒尊さんと併せて覚えたい言葉・用語

俗信(ぞくしん)

土地に伝わる言い伝えや禁忌のことです。

八合目(はちごうめ)

山を十に分けた八つめの高さのことです。

西土佐村(にしとさむら)

高知県の旧村名。今の四万十市にあたります。

黒尊さんの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「黒尊さん」